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4月22日(水) のニュース

2026年4月22日(水) 19:07

86歳の“スーパーボランティア”も入学 県内初の夜間中学校が開校 36人が“学び直し”新生活スタート

県内で初めてとなる夜間中学校が開校し、10代から80代までの新入生36人が新たな学校生活をスタートさせました。

大分市の爽風館高校に併設されたのが、県内唯一の県立夜間中学校、学びヶ丘中学校です。

「夜間中学校ということで、このあと午後5時30分から入学式が行われます」

21日、開校記念式典と入学式が行われ、15歳から86歳までの新入生36人が参加しました。

このうち5人は外国籍です。

公募で選ばれた校章や、県出身のシンガーソングライター・阿部真央さんが手がけた校歌が披露されたあと、佐藤知事が「素晴らしい学校をともに築いてほしい」と呼びかけました。

■新入生 関愛子さん(15):
「私より年代が高い人が多くて、みんなフレンドリーで話しやすそう。楽しみです」

最年長は、“スーパーボランティア”としても知られる尾畠春夫さん、86歳です。

■尾畠春夫さん(86):
「知らないことを体験してみたい。皆さんと同じように並んでできるか今でも不安だけど、チャレンジ精神は旺盛だから、やるだけやってみてだめだったらだめで」

県内唯一の夜間中学校、県立学びヶ丘中学校。

どのような人が通い、何を学ぶのか、お伝えします。

21日、県内で初めてとなる夜間中学校として開校した県立学びヶ丘中学校は、大分市上野丘にある県立爽風館高校の中に設置されました。

入学したのは1年生から3年生まであわせて36人で、学年はそれぞれの事情や面談を踏まえて決められています。

そもそも夜間中学校とは、不登校や家庭の事情で十分に通えなかった人や、戦後の混乱で義務教育を修了できなかった人、さらに外国から来日し中学校相当の教育を受けていない人などに、学び直しの機会を提供する場です。

文部科学省が設置を進めていて、全国では今年度までに32都道府県に62校があり、今年度は大分を含め7校が開校する予定です。
授業は週5日行われ、すべての課程を修了すれば中学校卒業となります。

学びヶ丘中学校では給食もあり、入学金や授業料は無償です。

では、実際にどのような人が学んでいるのでしょうか。

最年長は、スーパーボランティアとして知られる尾畠春夫さん、86歳です。

尾畠さんは小学校5年生の頃から住み込みで働き、中学校には3年間でおよそ45日しか通えなかったといいます。

「知らないことを体験してみたい」と、学びへの意欲を見せています。

ちなみにボランティアに行くときは学校を休むかもしれないと話していました。

20年前にネパールから来日した疋田サンディアさんが力を入れたいのは「漢字の勉強」です。

ヒンドゥー教徒で牛肉を口にしませんが、漢字が読めずに食品表示が分からず困ることもあったといい、学ぶことで生活のしやすさにつなげたいとしています。

また、小学6年生の子どもを持つ吉良さんは、中学生の頃に不登校気味だった経験から、学び直しを決意しました。

昼は会社員として働きながら、夜は授業に励みます。

息子さんが来年から中学生になり、「お母さんと中学校の話をするのが今から楽しみ」と話しているそうです。

さまざまな背景を持つ生徒が集まる夜間中学校。

今、この時間も、それぞれの目標に向かって学びを続けています。
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