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10月21日(水) のニュース

2026年10月21日(水) 19:00

海岸の松がほとんど茶色に…松枯れ深刻 伐採本数は1年で約4倍、暮らしを守る松林の行方は

ここ数年、県の北部を中心に、松の木が枯れる被害が増えています。

伐採にも多額の費用が掛かる松枯れ。その原因を取材しました。

■国東市農林水産課 川井翼さん:
「あちらが枯れてる松。緑色だが、枯れると茶色くなってしまう」

国東市黒津崎。海岸に沿って数百本の松の木が並んでいますが、そのほとんどが茶色になっています。

■国東市農林水産課 川井翼さん:
「全体的には枯れてはいないが、これも枯れの症状が出始めている。松枯れが進む一方で、緑に戻ることはない」

深刻な松枯れ。その主な原因は虫で、国東市では毎年、薬剤の散布や注入で対策していますが…。

■国東市農林水産課 川井翼さん:
「大規模に枯れることは今までなかったので、対応に苦慮している。切るしかない」

国東市では、海沿いの広い範囲で松枯れが起きていると言います。

被害の拡大を防ぐため伐採作業を急いでいますが、思うように進められない事情もあります。

費用の負担です。

国東市では毎年、枯れた松を伐採していますが、その本数が急増しています。

2023年は582本、2024年は826本でしたが、2025年は前年の約4倍の3323本に上りました。

県内で県が行った伐採の費用は、昨年度1307万円に上りました。

各市町村が行った分は含まれていないため、県内全体ではさらに多くの費用が掛かっています。

では、松枯れはなぜ広がるのでしょうか。

主な原因は、マツノマダラカミキリが運ぶ「マツノザイセンチュウ」です。

マツノマダラカミキリが松の枝をかじる際、体に付着している線虫が松の内部に入り込みます。

この線虫が木の中で増殖すると、松は水を吸い上げられなくなり、次第に枯れてしまいます。

さらに、カミキリを介して線虫が別の松へと運ばれ、被害が広がっていきます。

松林には、私たちの暮らしを守る役割もあります。

海岸などの松林は、防風・防潮・防砂などを目的とする保安林に指定されているところもあります。

ところが、枯れた松を放置すると倒木の危険が高まるため、伐採が必要になります。

松が失われれば、暮らしを守る松林の機能にも影響が出かねません。

国東市の川井さんは、「伐採後は新たに植えても育つのに30年ほどかかる。地元住民の意向も聞きながら、どうしていくかを検討する」と話しています。

県北部を中心に深刻化する松枯れに、自治体が対応に追われています。
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