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5月11日(月) のニュース

2026年5月11日(月) 19:08

“田植えしない”コメ作りで省力化へ 乾いた土に直接種まき「乾田直播」を実演

農家の省力化を目指し、いま新たな栽培方法の導入が進められています。

「田植えをしないコメ作り」どのようにしてコメを育てるのでしょうか。

宇佐市の田んぼに集まったのは、農家や自治体の関係者などおよそ50人です。

■江藤祐介アナウンサー:
「こちらで米の栽培の実演会が行われますが、地面はからっからに乾いています」

県の北部振興局が実演したのは、「乾田直播」と呼ばれる栽培方法です。

一般的なコメ作りでは、水を張った田んぼに苗を植える「田植え」を行います。

一方、乾田直播は、苗を育てず、乾いた土に直接、種をまきます。

苗が成長したあとに水を入れるため、田植え作業が不要となり、農家の負担軽減につながると期待されています。

■県北部振興局 雨川公洋課長補佐:
「近年は、高齢化や担い手不足で農家あたりの栽培面積が大きくなっている。省力化を進める技術のひとつになる」

11日の実演を見学した中津市のコメ農家は。

■中津市のコメ農家:
「作業効率が上がり、できるだけ省略して農業が楽に出来たらいい。悪くはないと思うが(種をまいた)あとの管理がどうなるか心配」

県内でも課題となっている、コメ農家の高齢化と担い手不足。

私たちの食を支えるコメ作りを守る、新たな一手となるのでしょうか。

一般的な水稲栽培では、土の状態を整える「代掻き」をしたあと、水を張った田んぼに苗を植える「田植え」を行います。

一方、実演が行われた「乾田直播」は、乾いた土に直接、種をまく栽培方法です。

そのため、田植えや代掻きが不要となり、農家の負担軽減につながると期待されています。

県の研究では、10アールあたりの作業時間が38%減少したという結果も出ています。

では、なぜこうした栽培方法への転換を進めるのでしょうか。

背景にあるのが、農家の高齢化と担い手不足です。

県内の農家数は、2015年から2020年までの5年間で、およそ3000戸減少しました。

さらに、作付面積もおよそ1300ヘクタール減っています。

これは東京ドーム278個分にあたります。

県北部振興局の雨川さんは、「乾田直播によって農家の負担や生産コストを減らすことで、新たなコメ農家の参入も期待できる。

今後も研修会を開き、技術を広げていきたい」と話しています。

私たちの食を支えるコメ作り。

その現場では、課題解決に向けた模索が始まっています。
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