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6月18日(木) のニュース

2026年6月18日(木) 19:15

住宅守る「陸こう」とは 中津・本耶馬渓で学ぶ水害対策

中津市本耶馬渓では度々水害が起きているため、この場所ならではの対策が取られています。

キーワードは「陸こう」です。

菊池寛の小説「恩讐の彼方に」。

その舞台としても知られているのが中津市本耶馬渓にある青の洞門です。

18日は地元の中学生たちが、防災士と観光ガイドから、地形や歴史について教わったほか防災設備についても話を聞きました。

川や、過去に浸水被害にあった家で被害の爪痕を目にします。

■防災士:
「ここまで家の中に水が上がった。畳とか置いているものなど全部濡れてしまった。本流の水が全部流れてきた。約60cmくらい」

山国川沿いのこの場所では、2012年や23年など、大雨で度々川が氾濫する被害が起きています。

■中津市本耶馬渓支所 秋吉実さん:
「堤防を上げる排水ポンプの設置、設備の対策とあわせて川底の掘削事業も進んでいる。避難訓練を重ねて住民の意識を高め、安全安心な地域づくりにつなげたい」

そこで、本耶馬渓地域ならではの対策が取られています。

川が増水したときに住宅地の浸水を防ぐ、「陸こう」です。

■江藤祐介アナウンサー:
「3年前の大雨の時には、この陸こうを閉じたことで住宅を守ることができたそうです」
実際に住民の生活を守った陸こうとは。

そして、山国川ではなぜ度々水害が起きてしまうのか。

地形が大きく関わっていました。

度重なる水害からまちを守るための設備が、中津市本耶馬渓地区にあります。

こちらは普段川の水面が橋から数メートルほど低い位置にありますが、大雨の時には、橋の上を越えるほど上がってしまいます。

これにより水害が発生します。

こうした被害を防ぐため近くにはあまり耳慣れない「陸こう」という設備があります。

道路があって堤防が途切れている場所に作られた鉄製の門、こちら動かすことができます。

普段この門が開いているときは道路を通れますが、災害時に閉めることで、このように、あふれた川の水をせき止めて住宅地に流れないようにします。

今から3年前の大雨では、この陸こうのおかげで、周辺の住宅は大きな被害をまぬかれたところが多かったそうです。

では、そもそもなぜこの場所で、度々水害が起きてしまうのでしょうか。

中津市によりますと、ここを流れる山国川は、本耶馬渓地域までの川の全長が短いにもかかわらず急こう配になっているため、大雨であっという間に増水してしまうそうなんです。

図で見ますと、一般的な川は全長が長くゆるやかなので、雨が降っても水かさが増すまでには一定時間かかります。

しかし、本耶馬渓地区の山国川は、大雨が降ると、一気に水かさが増してあふれてしまします。

中津市の秋吉さんは、「大雨の降り始めから水害が発生するまでが早いので、ハード面の対策を進めている。ただ、住民の素早い避難も必須。命を守るために早い避難を呼びかけていきたい」としています。

皆さんが生活する地域にも、他の場所よりも危険な環境があるかもしれません。

ハザードマップなどで確認をしてみてください。
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