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11月25日(火) のニュース
2025年11月25日(火) 20:48
佐賀関の大規模火災 延焼拡大の最大要因は「強風」 専門家がシミュレーションで分析
大分市佐賀関で発生した大規模火災では、約170棟が被害に遭いました。
延焼が拡大した最大の要因に強い風が吹いていたことが挙げられています。
強風がもたらす火災のリスクに迫ります。
■小栗アナウンサー:
「きょうはかなり風が強く吹いていまして火の回りが早いように思われます」
■住民:
「(火の回り)早い、早い、この風だから当然早い」
「初めてや、この風は今年」
火災発生からおよそ40分後に撮影した映像です。
激しく上がる炎は大きく横に揺れていて当時の風の強さが伺えます。
風の影響でしょうか、舞い上がる火の粉が広く飛び火していることが見てとれます。
カメラを回していたこの場所は、火元からおよそ200メートルほど離れたお寺です。
危険を感じた取材班は、このあと、すぐに避難。
すると、その2時間後には…。
さらに、それから1時間が経過すると…。
■小栗アナ中継リポート:
「住宅密集地が激しく燃えています。その火が山のお寺に移ったんですが、そこからかなり離れた場所に、20分ほど前から火の手が上がり始めました」
カメラがとらえていたのは、現場からおよそ1.5キロ離れた無人島・蔦島から上がる炎でした。
■大分大学減災センター 板井幸則客員教授:
「風が強くて、飛び火によって燃えたのが山に移って、山火事になっているところだろうと思います」
先週21日に開かれた県の災害対策本部会議で佐藤知事は。
■佐藤知事:
「強風が吹いていたことが最大の要因と考えている」
県は、延焼が拡大した最大の要因は強風で、自然災害によるものだと国に働きかけるときょう午後、それが認められ準じた支援を行うことが決まりました。
広範囲に燃え広がった佐賀関の火災。
災害の専門家が示したシミュレーションから、事態が悪化した要因と強風がもたらす延焼のリスクが見えてきました。
大分市佐賀関の大規模火災。
延焼が拡大した最大の要因は「強風」で、25日、国から自然災害と認められました。
県は、火災が発生した場所からおよそ1.5キロ離れた蔦島まで飛び火したことから、18日の夜の風速が15mを超えていたと推測しています。
上岡気象予報士は、気象データから、18日夜は北西の風が吹いていた、佐賀関は突き出た半島で火災現場付近は風の通り道になるため、風が集中して強風となったのではないかと見ています。
では、風の強さで被害状況はどう変わるのか。
地域防災が専門の大分大学・小林祐司教授が、「火災延焼シミュレータ」で風速5mと15mの延焼の違いを示してくれました。
こちらが風速5mの場合、そしてこちらが風速15mの場合です。
同時に再生してみると、延焼が広がる速さの違いは明らかです。
こちらのグラフは縦軸は住宅の数。
横軸は時間を表していて消火活動ができていないことを前提としたシミュレーションです。
赤色の風速15mの場合、急激に延焼が拡大しわずか70分で281棟が焼損。
青色の風速5mの場合は、150分で262棟が焼損となっていて風の強さが、いかに延焼する速さに影響するかが分かります。
住宅の密集に、強風という不運な自然要素が重なったため延焼が拡大してしまいました。
延焼が拡大した最大の要因に強い風が吹いていたことが挙げられています。
強風がもたらす火災のリスクに迫ります。
■小栗アナウンサー:
「きょうはかなり風が強く吹いていまして火の回りが早いように思われます」
■住民:
「(火の回り)早い、早い、この風だから当然早い」
「初めてや、この風は今年」
火災発生からおよそ40分後に撮影した映像です。
激しく上がる炎は大きく横に揺れていて当時の風の強さが伺えます。
風の影響でしょうか、舞い上がる火の粉が広く飛び火していることが見てとれます。
カメラを回していたこの場所は、火元からおよそ200メートルほど離れたお寺です。
危険を感じた取材班は、このあと、すぐに避難。
すると、その2時間後には…。
さらに、それから1時間が経過すると…。
■小栗アナ中継リポート:
「住宅密集地が激しく燃えています。その火が山のお寺に移ったんですが、そこからかなり離れた場所に、20分ほど前から火の手が上がり始めました」
カメラがとらえていたのは、現場からおよそ1.5キロ離れた無人島・蔦島から上がる炎でした。
■大分大学減災センター 板井幸則客員教授:
「風が強くて、飛び火によって燃えたのが山に移って、山火事になっているところだろうと思います」
先週21日に開かれた県の災害対策本部会議で佐藤知事は。
■佐藤知事:
「強風が吹いていたことが最大の要因と考えている」
県は、延焼が拡大した最大の要因は強風で、自然災害によるものだと国に働きかけるときょう午後、それが認められ準じた支援を行うことが決まりました。
広範囲に燃え広がった佐賀関の火災。
災害の専門家が示したシミュレーションから、事態が悪化した要因と強風がもたらす延焼のリスクが見えてきました。
大分市佐賀関の大規模火災。
延焼が拡大した最大の要因は「強風」で、25日、国から自然災害と認められました。
県は、火災が発生した場所からおよそ1.5キロ離れた蔦島まで飛び火したことから、18日の夜の風速が15mを超えていたと推測しています。
上岡気象予報士は、気象データから、18日夜は北西の風が吹いていた、佐賀関は突き出た半島で火災現場付近は風の通り道になるため、風が集中して強風となったのではないかと見ています。
では、風の強さで被害状況はどう変わるのか。
地域防災が専門の大分大学・小林祐司教授が、「火災延焼シミュレータ」で風速5mと15mの延焼の違いを示してくれました。
こちらが風速5mの場合、そしてこちらが風速15mの場合です。
同時に再生してみると、延焼が広がる速さの違いは明らかです。
こちらのグラフは縦軸は住宅の数。
横軸は時間を表していて消火活動ができていないことを前提としたシミュレーションです。
赤色の風速15mの場合、急激に延焼が拡大しわずか70分で281棟が焼損。
青色の風速5mの場合は、150分で262棟が焼損となっていて風の強さが、いかに延焼する速さに影響するかが分かります。
住宅の密集に、強風という不運な自然要素が重なったため延焼が拡大してしまいました。


