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11月21日(金) のニュース

2025年11月21日(金) 20:27

規制線内は今も消火、外では不安の住民 佐賀関大規模火災4日目の現場

佐賀関で起きた大規模火災。いまだ鎮火には至っていません。

家の無事を確認することが出来た人、出来ない人。それぞれの思いがあります。

発生から4日目の20日、まだ私たちが立ち入れない規制線の中です。

消防団員が撮影しスマートフォンに収められた動画には、変わり果てた町の様子が映し出されていました。

■消防団:
「さっきワンちゃん助けたやぶの方。最初に燃えたところ煙があった」

がれきを手作業で掘り起こして火がくすぶっていないか確認。小さな火種をつぶしていきます。

一方、避難所の入口に姿を見せたのは、消防団員と、犬です。

■消防団員:
「玄関の前をくるくる回っていたんですよ。おいでと言ったらすぐに抱っこに来たんで。」

飼い主のもとへ送り届けようと、消防団員が探しに来ました。

■消防団員:
「よかった!家の周りをくるくる回ってたんで、おいでって言ったらきたんでそのまま抱っこして」

■飼い主さん
「きのう電話したら(一緒に避難は)無理かもしれんって言われた。いやもうずっと気になっていたので。いるのは分かっているのに(規制で)迎えに行けなったのでうれしいです」

避難所はペットと一緒に避難できないため、規制が外れるまで一緒に過ごせる場所を探すといいます。

夜には…。

規制が緩和された地域で、電力会社の作業員がライトを照らしながら電気の復旧作業にあたっていました。

一部の住宅で電気が復旧しましたが、大分市佐賀関ではいまだ220戸が停電したままの状態です。

21日朝になると、白い煙はそれほど目立たなくはなってきましたが、蔦島ではいまだに鎮圧に至らず。

市街地の林野では人が入れない急斜面へのヘリからの放水が続きました。

規制線の外側では、不安げな表情で自らが住む地域を遠巻きに見つめる人たちが。

■被災者:
「主人とネコちゃん(と逃げて)それだけであと一切。持っていく時間はなかった。5分遅れてたら私たちも焼けてた」

中には、警察官が伴い自宅に必要なものを取りに行く人の姿も見られました。

■被災者:
「(家は)無傷。こんな幸せはありません。奇跡。奇跡や。すぐそこまで火が来てた」

■これから自宅へ向かう人:
「冷蔵庫のものを捨てないといけないので、生ごみとかをいまから回収にみえられるから。10時までにね。ちょっと家に帰ってきます」

■記者:
「午前10時すぎです。これから実況見分が始まります」

警察車両も次々と入り、20日に続き現場の状況把握や、出火原因の特定にあたります。

農林水産大臣政務官を務める広瀬健衆議院議員も、漁業関係者などから被害の状況を聞き取りました。

今回の火災で1人が死亡。69世帯108人が現在も避難。

22日から、被災者がバスに乗って、規制線の中に入り、被災状況を確認してもらう予定です。
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