NEWS
大分のニュース
11月7日(金) のニュース
2025年11月7日(金) 19:55
「ちゃん」付けはセクハラ 裁判所が賠償命令 職場で同僚をどう呼びますか?
職場で同僚をどう呼ぶか、話題になっています。
同僚の女性を『ちゃん』付けで呼ぶなどしていた男性に、慰謝料の支払いを命じる判決が言い渡されました。
物流会社大手に勤める女性は、同僚の男性からセクハラ被害を受けたとして提訴。
男性は女性を『ちゃん』付けで呼び、「かわいい」、「体型良いよね」などと話しかけていました。
東京地裁は先月、職場での『ちゃん』付けについて、「親しみを込めて用いていたとしても、原告に不快感を与えるものであったといえる」と指摘。
一連の発言について、「業務上の必要性が認められず、違法なハラスメント」だとして、男性に22万円を支払うよう命じる判決を言い渡しました。
職場で『ちゃん』付けで呼ぶことについて、街の声は…。
■20代美容師:
「全然嫌じゃないですね。親しみ込められている感じがして嬉しいです」
■30代会社員:
「親近感というか、心を許してくれているというふうに思います」
■30代会社員:
「上司から(『ちゃん』で)呼ばれているんですけど、そんなに嫌ではないです」
一方でこんな意見も。
■20代会社員:
「〇〇ちゃんと呼ばれたら親しい感じはするんですけど、男の人だと気持ち悪いです」
■30代会社員:
「仕事の関係の人から『ちゃん』と呼ばれると、馬鹿にされているというか、ちょっと上から見られているのかなと」
今回の判決は、「ちゃん付け」だけでなく、「かわいい」や「体形がいい」といった言葉が重なった点も判断の要素となったようです。
大分の皆さんがどう感じるか、街で30人に聞いてみました。
結果はOK派が23人、NG派が7人でした。
OK派の人からは、30代の会社員が、「仲が良く、信頼関係が出来ているという自信がある相手には、親しみを込めて『〇〇ちゃん』で呼ぶ」と、距離を縮めるために肯定的にとらえる声が多く聞かれました。
一方のNG派では、50代の会社員が、「以前は呼び捨てや『ちゃん』付けをしていたが、部署が異動したのをきっかけに『さん』や『君』に切り替えた。呼び方を考える必要がなくなり、楽になった」と話していました。
いま、職場で気を付けたいのがグレーゾーンのハラスメントです。
例えば、不機嫌な態度、ため息や舌打ち、挨拶を返さないといったものです。
また、「今の若い子は」「私の若いころは」などの発言や、プライベートな質問で「彼氏・彼女は?」や「休日の予定は?」。
こうした言動も、受け取る側が不快に感じればハラスメントとみなされる場合があります。
日本ハラスメント協会の村嵜代表理事によると、「違和感や不快感を感じる言動がくり返されていたかが1つの境界線。ハラスメントを防ぐには、メールなどの文章でもどう受け取られるかを1度読み直してから送ること。特に上司にあたる立場の人ほど、『自分が完璧ではない』という前提でコミュニケーションすることが大切」と話しています。
今回の判決をきっかけに、職場での呼び方や接し方を改めて考える機会になりそうです。
同僚の女性を『ちゃん』付けで呼ぶなどしていた男性に、慰謝料の支払いを命じる判決が言い渡されました。
物流会社大手に勤める女性は、同僚の男性からセクハラ被害を受けたとして提訴。
男性は女性を『ちゃん』付けで呼び、「かわいい」、「体型良いよね」などと話しかけていました。
東京地裁は先月、職場での『ちゃん』付けについて、「親しみを込めて用いていたとしても、原告に不快感を与えるものであったといえる」と指摘。
一連の発言について、「業務上の必要性が認められず、違法なハラスメント」だとして、男性に22万円を支払うよう命じる判決を言い渡しました。
職場で『ちゃん』付けで呼ぶことについて、街の声は…。
■20代美容師:
「全然嫌じゃないですね。親しみ込められている感じがして嬉しいです」
■30代会社員:
「親近感というか、心を許してくれているというふうに思います」
■30代会社員:
「上司から(『ちゃん』で)呼ばれているんですけど、そんなに嫌ではないです」
一方でこんな意見も。
■20代会社員:
「〇〇ちゃんと呼ばれたら親しい感じはするんですけど、男の人だと気持ち悪いです」
■30代会社員:
「仕事の関係の人から『ちゃん』と呼ばれると、馬鹿にされているというか、ちょっと上から見られているのかなと」
今回の判決は、「ちゃん付け」だけでなく、「かわいい」や「体形がいい」といった言葉が重なった点も判断の要素となったようです。
大分の皆さんがどう感じるか、街で30人に聞いてみました。
結果はOK派が23人、NG派が7人でした。
OK派の人からは、30代の会社員が、「仲が良く、信頼関係が出来ているという自信がある相手には、親しみを込めて『〇〇ちゃん』で呼ぶ」と、距離を縮めるために肯定的にとらえる声が多く聞かれました。
一方のNG派では、50代の会社員が、「以前は呼び捨てや『ちゃん』付けをしていたが、部署が異動したのをきっかけに『さん』や『君』に切り替えた。呼び方を考える必要がなくなり、楽になった」と話していました。
いま、職場で気を付けたいのがグレーゾーンのハラスメントです。
例えば、不機嫌な態度、ため息や舌打ち、挨拶を返さないといったものです。
また、「今の若い子は」「私の若いころは」などの発言や、プライベートな質問で「彼氏・彼女は?」や「休日の予定は?」。
こうした言動も、受け取る側が不快に感じればハラスメントとみなされる場合があります。
日本ハラスメント協会の村嵜代表理事によると、「違和感や不快感を感じる言動がくり返されていたかが1つの境界線。ハラスメントを防ぐには、メールなどの文章でもどう受け取られるかを1度読み直してから送ること。特に上司にあたる立場の人ほど、『自分が完璧ではない』という前提でコミュニケーションすることが大切」と話しています。
今回の判決をきっかけに、職場での呼び方や接し方を改めて考える機会になりそうです。


