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11月4日(火) のニュース

2025年11月4日(火) 19:25

臼杵・八町大路を彩る“うすき竹宵” 火災被災地で「復興」への祈り込めて

臼杵市の町並みが幻想的な光に包まれました。

今年は「復興」への願いが込められた催しとなりました。

先週金曜日、臼杵市では年に1度の催しに向けて準備が進められていました。

■徳丸香枝さん:
「みんなのおかげで何カ月もかかってやっているので、本当に開催されて良かった」

臼杵市の城下町一帯を、およそ2万本の竹ぼんぼりがほんのりと照らす「うすき竹宵」。

臼杵石仏にまつわる真名野長者伝説を再現した催しで、2025年で29回目を迎えました。

日本夜景遺産にも登録されていて、毎年、県内外から約9万人が訪れます。

■大分市から:
「とってもきれいで感動しました幻想的できれいで感動しました楽しかったです」

■小栗アナウンサー:
「美しい竹あかりが八町大路を照らしています。あかりが並んでいるこちらの場所は、去年大規模な火災が起こった場所でもあります」

2024年11月、臼杵市八町大路を襲った大火災。住宅と店舗15棟が燃えました。

更地になった場所には、うすき竹宵の当日「復興」への思いが込められた「八町一丸」の文字が並べられました。

■藤原さん:
「被災したときにはかなり落ち込んでいましたが、1年があっという間。復興への絵が完成するまでの道のりがまだまだ長くかかるんじゃないかなと思いますけど、それに向けて実現するように頑張りたい」

大きな被害を受けた火災から約1年。いまの復興の状況は。そして町の人たちの思いは。

臼杵市の八町大路で起こった大火災から1年が経とうとしています。

火事は2024年の11月24日、臼杵市の八町大路で起き住宅と店舗あわせて15棟が焼けました。

がれきの撤去が進められて、発生から約5カ月後には被災した場所は更地になりました。

撤去にかかった費用約1000万円は全国から集まった義援金で賄いました。

そして被災後からは、被災者や市の職員らによる復旧対策会議が開かれて、今後の再建の方向性などがいまも話し合われています。

徐々に復興は進んでいるものの、歴史的景観を再建することの難しさもあるようです。

こちらの地域は市の景観形成重点地区に指定されていて、建物を建てる際にはいくつかの条件があります。

建物の壁面や軒・ひさしをそろえることで、歴史的な景観を維持しているんです。

建物がきれいに並んでいる通りです。

そして1年前の火災で課題も浮き彫りになりました。

それが建物が密集していたことで延焼が広がったと考えられているんです。

こうした課題を解決するために、再建の方向性を話し合う八町大路火災復旧対策会議では、建物の間に路地を作り小さい公園のようなスペースを上手く取り入れることで災害に強い街になるように全体図を作成中で、年内には全体図を完成させたいということです。

歴史的な景観を再建することはもちろん、災害に強い街づくりのための議論も同時に進められています。
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