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10月27日(月) のニュース
2025年10月27日(月) 19:22
“一生、学び続けたい” 75歳男性が挑む再びの中学校生活 来年4月に「学びヶ丘中学校」開校へ
来年4月、さまざまな理由で学校に通えなかった人などを対象に、県立の夜間中学「学びヶ丘中学校」が開校します。
入学を希望する一人の男性に、学びたい理由を聞きました。
■木本公一さん(75):
「中学校時代は家庭の環境もあって、好き勝手なことができる身分じゃなかったから、勉強がおろそかになった」
大分市内で暮らす木本公一さん、75歳。
竹田市で7人兄弟の二男として生まれ、家族を支えるため、小学2年生のころから新聞配達を始めました。
■木本公一さん(75):
「兄貴が大分市の定時制高校に出たから、それに伴って私が家の中では男として1番上になる。兄弟5人を見ないといけない立場にあった」
アルバイトと兄弟の世話に追われ、十分に学ぶことができなかったといいます。
高校卒業後は大分市の会社に就職し、5年前に退職。新聞記事で夜間中学ができることを知り、関心を持ちました。
■木本公一さん(75):
「自分が中学時代まともに勉強できたかと言ったらそうではない。もう1回ゼロからのスタートのつもりで学ぼうと思ったのがきっかけ」
先週、大分市で開かれた夜間中学の体験教室にも参加。
久しぶりの授業に、初めは少し戸惑ったそうです。
■木本公一さん(75):
「学生時代に先生が黒板でチョークで書いているのと全然違った。これはこれで新鮮やし面白いなと思った。一生死ぬまで学び続けるものやと今でも思っている」
県内初となる夜間中学「学びヶ丘中学校」。学びの内容と入学希望者たちの思いを、詳しくお伝えします。
ここからはフカボリです。
来年4月、大分県で初めて開校する県立の夜間中学「学びヶ丘中学校」について見ていきます。
学校のスケジュールは、午後5時に通学して給食からスタート。そのあと40分授業を4コマ受けます。
教科は国語、数学、理科、社会、英語の5教科のほか、体育や家庭科もあり、午後9時に下校します。
この夜間中学が対象としているのは――戦後、十分な教育が受けらなかった人や、卒業しているが義務教育の学び直しを希望している人。
そして国籍は問わないため、外国籍の人も学ぶことができます。
全ての課程を終了すると中学校卒業の資格が得られます。
現在、全国ではすでに41の都道府県で設置されていますが、九州でまだ開校していないのは大分県だけです。
では、どんな人が入学を希望しているのでしょうか。
県によりますと、9月下旬の時点で希望者は23人。
このうち外国籍の人は2人で、フィリピンと中国の方だということです。
先週木曜日に行われた体験教室で、参加者に理由を尋ねたところ――70代の女性は「子どものころ父の仕事を手伝う必要があり、十分に学べなかった。先生の説明もわかりやすく、生徒の雰囲気も和やかで通うのが楽しみ」と話していました。
また別の30代の女性は「子どもが勉強している姿を見て、私も学びたいと思った。5教科以外の授業もあると聞いてわくわくしている」と話していました。
来年4月の開校に向け、準備が進められています。
来年1月14日と20日には体験教室、さらに来月17日と19日にはオンライン教室も予定されています。
県教育委員会は「夜間中学に関心がある方、学びたいという思いを持っている方はぜひ通っていただきたい。学び直しを支援します」と呼び掛けています。
入学を希望する一人の男性に、学びたい理由を聞きました。
■木本公一さん(75):
「中学校時代は家庭の環境もあって、好き勝手なことができる身分じゃなかったから、勉強がおろそかになった」
大分市内で暮らす木本公一さん、75歳。
竹田市で7人兄弟の二男として生まれ、家族を支えるため、小学2年生のころから新聞配達を始めました。
■木本公一さん(75):
「兄貴が大分市の定時制高校に出たから、それに伴って私が家の中では男として1番上になる。兄弟5人を見ないといけない立場にあった」
アルバイトと兄弟の世話に追われ、十分に学ぶことができなかったといいます。
高校卒業後は大分市の会社に就職し、5年前に退職。新聞記事で夜間中学ができることを知り、関心を持ちました。
■木本公一さん(75):
「自分が中学時代まともに勉強できたかと言ったらそうではない。もう1回ゼロからのスタートのつもりで学ぼうと思ったのがきっかけ」
先週、大分市で開かれた夜間中学の体験教室にも参加。
久しぶりの授業に、初めは少し戸惑ったそうです。
■木本公一さん(75):
「学生時代に先生が黒板でチョークで書いているのと全然違った。これはこれで新鮮やし面白いなと思った。一生死ぬまで学び続けるものやと今でも思っている」
県内初となる夜間中学「学びヶ丘中学校」。学びの内容と入学希望者たちの思いを、詳しくお伝えします。
ここからはフカボリです。
来年4月、大分県で初めて開校する県立の夜間中学「学びヶ丘中学校」について見ていきます。
学校のスケジュールは、午後5時に通学して給食からスタート。そのあと40分授業を4コマ受けます。
教科は国語、数学、理科、社会、英語の5教科のほか、体育や家庭科もあり、午後9時に下校します。
この夜間中学が対象としているのは――戦後、十分な教育が受けらなかった人や、卒業しているが義務教育の学び直しを希望している人。
そして国籍は問わないため、外国籍の人も学ぶことができます。
全ての課程を終了すると中学校卒業の資格が得られます。
現在、全国ではすでに41の都道府県で設置されていますが、九州でまだ開校していないのは大分県だけです。
では、どんな人が入学を希望しているのでしょうか。
県によりますと、9月下旬の時点で希望者は23人。
このうち外国籍の人は2人で、フィリピンと中国の方だということです。
先週木曜日に行われた体験教室で、参加者に理由を尋ねたところ――70代の女性は「子どものころ父の仕事を手伝う必要があり、十分に学べなかった。先生の説明もわかりやすく、生徒の雰囲気も和やかで通うのが楽しみ」と話していました。
また別の30代の女性は「子どもが勉強している姿を見て、私も学びたいと思った。5教科以外の授業もあると聞いてわくわくしている」と話していました。
来年4月の開校に向け、準備が進められています。
来年1月14日と20日には体験教室、さらに来月17日と19日にはオンライン教室も予定されています。
県教育委員会は「夜間中学に関心がある方、学びたいという思いを持っている方はぜひ通っていただきたい。学び直しを支援します」と呼び掛けています。


