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10月7日(火) のニュース

2025年10月7日(火) 19:56

「自分らしい遺影」を撮ろう 美術館で“イエ~イ撮影会”開催

大分市で、ある写真の撮影会が開催されました。目的は自身が亡くなった後も自分らしさを表現することです。

■楠元記者:
「県立美術館の一角で開催されたのは、その名も『イエ~イ撮影会』。みなさん、ご自身が亡くなった時の遺影の撮影を行っています」

県美術協会写真部会が、会員の減少と高齢化を、いわば逆手に取り企画しました。約30人が参加し自分らしい遺影のコツを学びました。

講師は東京の写真家で遺影撮影のプロ橘田龍馬さん。全国各地で講習も行っています。

■参加者:
「とっても楽しく撮られました。思わずすごく笑ってしまいました」
「プロだけあって素晴らしい写真を一瞬にしてその気持ちにさせますね」

橘田さんは、遺影というものをどう捉えているのでしょうか。

■橘田龍馬さん:
「残された家族が毎朝心を込めて手を合わせる写真は遺影写真しかない。だから世界で一番大事な写真。自分の集大成」

自分らしい遺影を撮るポイントとは?このあと詳しく紹介します。

自分が亡くなった後のことまで中々考えが及ばないものですが、遺影を撮ることで考えるきっかけになるかもしれません。

7日の遺影撮影会に参加した60代の方に聞きました。

「親が他界した時に遺影用にと写真を探し回り苦労した」

生前撮影のメリットはいくつかあります。

本人が納得のいく表情や構図にできる。
写真選びなど遺族の負担が軽くなる。
こうありたかった自分を表現できる・・・といった点です。

では、どれくらいの方が事前撮影をしているのか県内の写真館に聞いてみました。

こちらの店では、月に数人いるかいないかだそうです。

昭和の後半から平成にかけては、JAや地域の婦人部が「遺影写真撮影会」を開催した時期もあり、地域によっては残っているそうです。

いくらぐらいかかるのかというと、写真館で撮ると写真のみで4000~5000円。額縁に入れたもので2万円程度が多いということです。

今回の講師、写真家の橘田さんに自分らしい遺影を撮るポイントを伺いました。

まず、良い写真は遺族のためのもの。どういう写真なら元気づけられるかを考える。

具体的な撮影方法としては、
カメラから目線を外す。
好きなものを思い浮かべる。
うれしい表情を作ってからカメラの方を向くと良いそうです。

遺影の撮影は終活の1つですが、必要な備えについて終活や遺産相続のスペシャリスト宮本さんに聞いてみました。

エンディングノートを作ることが重要としています。こちらがエンディングノートの1つですが、遺産をどうしてほしいか、誰に連絡してほしいかなど、自分の気持ちをしっかりと伝えて、家族が迷わなくていいようにすることが大切だそうです。

自分が亡くなったあとのことを考えるのは抵抗がある方もいると思いますが、いざという時に慌てず、最後まで自分らしくあるために考えてみることも大切かもしれません
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