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10月1日(水) のニュース

2025年10月1日(水) 19:22

最低賃金円台でも…食品品目が10月から値上げ 別府市は「おこめ券」で生活支援

きょうから10月です。このところ物価高の話題が続いていますが、今月も多くの食品での値上げが実施されます。

ここ数年続いている食料品の値上げ。一方で、大分の最低賃金は先月、初の1000円台となる1035円の答申が大分労働局に出されたものの、民間の調査会社帝国データバンクが食品メーカー195社を調査したところ、10月の食料品の値上げは3024品目でした。

3000品目を超えるのは4月以来です。

物価高騰が続く中、別府市では7月に子育て世代を対象に、1世帯につき米3キロが無料で配られました。

そしてその第2弾として子育て世代を除く世帯にお米の引き換え券が順次郵送されています。

別府市では国の臨時交付金などを活用し、およそ2億4000万円をかけた事業です。

1世帯当たり2640円分で、今回の対象世帯は5万4000世帯あまり。

11月いっぱいまで全国共通のおこめ券に引き換えることができます。

■別府市産業政策課 八戸緑さん:
「物価高騰が続いていますので、市民の皆様にお米の買い控えがないようにおいしいお米を買っていただけるよう準備をしました」

おこめ券への引き換え場所の1つであるトキハ別府店では、早速市民が訪れていました。

引き換え場所のそばには、配布された券の金額に合わせ2640円分2.8キロのお米が販売されています。

■購入者:
「助かります、年金生活者だから。大体毎日お米を食べるからね」
「新米を積んでくれているから、よかったなって思う」

生活に直結する食品。10月に入り、どんなものがどのくらい値上げされるのか詳しく見ていきます。

いろいろな値上げが止まりませんが、今月、10月は私たちにとてもなじみ深いものも値上がりするんです。

帝国データバンクの調べによりますと、飲み物などを含む主要食品は10月に値上げされる品数が3024品にも上ります。

2025年春からの動きを見てみますと、4月が最も多く4225品目。

その後も6月7月といろいろなものが値上げされ、10月は4月に次いで多い3000品目を超えました。

これを1年間で見てみますと、2023年は3万品目あまりで前の年からの上げ幅は15%。

2024年が1万2500品目で上げ幅17%。そして2025年は2万品目で15%のアップとなります。

さらに10月、私たちにとてもなじみ深い商品も値上がりです。

パックご飯3食分は11~17%のアップで795円に。即席めんは約50円上がって375円に。

そしてついに500mlから600mlのペットボトル飲料は200円となります。

値上げの傾向は、すぐには収まらないとみられます。値上げの要因が変化して来ているんです。

2024年と比較してみると、値上げの要因は原材料や物流費、それに光熱費の高騰などが高い割合を占めています。

また2025年に入って変わってきているのが、円安の影響は小さくなってきているものの人件費の影響が大きくなっています。

つまり原材料費など国際的な要因というよりも国内の要因によるものが大きくなっています。

物価高が続くと消費者の行動にも影響が出ます。

物価高への反発は強く、小売の現場では購入品数の減少や割安なプライベートブランド商品を買うなど消費者の節約志向が続いています。

気になるこの先の価格動向ですが、11月は食品の値上げ品目が11カ月ぶりに前年同月を下回り値上げラッシュは年末にかけて小休止するのではないかとみられています。

年末にかけて一旦落ち着く見通しも出ていますが、引き続き生活を守る工夫と物価の動きを冷静に見極めていくことが大切なようです。
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