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9月29日(月) のニュース

2025年9月29日(月) 19:16

「194km走行事故」控訴審 争点の1つは「妨害運転」 判決は2026年1月22日 

2021年に大分市で起きた194キロ死亡事故の控訴審が福岡高裁で始まりました。即日結審し、判決が2026年1月に言い渡されることになりました。

2021年2月、大分市大在の県道通称「40m道路」で当時19歳の男が時速194キロで運転する車と交差点を右折していた車が衝突。

小柳憲さん(当時50歳)が亡くなりました。

一審の大分地裁の争点は男の運転が「危険運転」にあたるのか、それとも、罪の軽い「過失運転」にあたるかどうかでした。

大分地裁は、2024年11月、「危険運転」を認め男に懲役8年を言い渡しましたが、検察側・被告側ともに控訴していました。

福岡高裁で開かれた控訴審の初公判。

被告の男は出廷しませんでした。

検察側は「妨害運転」を立証するための新たな証拠を提出しましたが、裁判所はこれを認めず即日結審しました。

双方が事前に提出した控訴の趣意書などをもとに判断を下すことになります。

裁判の後、亡くなった小柳さんの姉長文恵さんが会見を開きました。

判決は2026年1月22日に言い渡されます。

注目の裁判、福岡高裁で控訴審が始まりました。改めて振り返ります。

争点は大きく分けて2つあります。

1つ目が「制御困難な高速度」だったかどうかです。

大分地裁判決では、「車を夜間に高速度で運転すると視野が狭くなる傾向がある。直線であっても大きな揺れが生じたりハンドルやブレーキ操作のミスが起こりうることは否定できない」とし、「制御困難な高速度だった」と判断しました。

しかし、弁護側はこれを控訴理由に挙げ、「意図したとおりに道路を直進できていた。
見落としや発見の遅れ、視野・視力を理由に判断することは法の解釈の誤り」つまり、「制御できていた」と主張しています。

そしてもう一つの争点が「妨害運転」であったかどうかです。

大分地裁判決では、「危険を冒してまで高速度走行したとは言えず、通行を妨害する目的があったとは認められない」として、「妨害運転とは言えない」と判断しました。

これに対し検察側は「これは妨害運転」と訴え、きょう新たな証拠を提出しましたが、福岡高裁は却下し認めませんでした。

検察側、弁護側共に控訴して行われた裁判は、2026年1月22日に言い渡されます。
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