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9月5日(金) のニュース

2025年9月5日(金) 19:30

最低賃金の審議は難航も 7回目の審議で81円引き上げ1035円で答申 経営者側「事業継続を諦めたりしないか」と懸念

大分県の最低賃金について審議会は1035円とするよう大分労働局に答申しました。

初の1000円超えです。

最低賃金の協議は難航し決着まで約2カ月、熊本と並び全国で最も遅くなりました。

4日、7回目の審議会が開かれ954円から81円引き上げて1035円とする案が公・労・使からなる委員の賛成多数で決まり大分労働局に答申しました。

過去最大の上げ幅で、国の審議会が示した引き上げ額の目安より17円高く全国2番目の上乗せ額です。

新しい最低賃金は2026年1月1日から適用される予定です。

大幅引き上げとなった大分の賃金。

他の県と比べるとどうなんでしょうか?

最低賃金がどうなるのか9月まで審議が続く異例の展開でしたが4日、ようやく結論が出ました。

今回初めて1000円台となりましたが、最低賃金の推移を見ますと10年前、2015年度は694円、5年前、2020年度は792円、昨年度は954円と年々上がっています。

全国平均と比べてみると引き上げ額は全国で平均プラス66円なのに対して大分はプラス81円と大きく上回っています。

国の審議会が示した引き上げ額の目安は64円でしたが熊本は18円上乗せしてプラス82円、大分は17円上乗せしてプラス81円、この数字は全国で2番目の額なんです。

では、九州・沖縄の最低賃金はどうなったんでしょうか。

全国のランキングです。

昨年度は福岡が全国19位佐賀が34位、大分は38位だったんですが今年度、大分がランクを6つ上げまして32位、九州の中では3位から2位になりました。

労働者側にとって最低賃金が上がるのはうれしいことなんですが使用者・経営者側は引き上げの必要性を理解しながらも苦しさもあります。

4日の答申後、経営者側の代表は「非常に厳しい結果だ。事業者が従業員を減らしたり事業継続を諦めたりしないか」と懸念を示しています。

協議の結果、企業の準備期間などを考慮し、最低賃金の適用は2026年1月に遅らせる予定で議論がまとまりました。

働く地域としての魅力を高めることも求められます。
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