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8月15日(金) のニュース

2025年8月15日(金) 20:31

「ブランドを守れ!」竹田のトマト農家が猛暑対策 そして野菜の価格は今後どうなる?

いろいろなところに影響が出ています。
ブランドを守ろうと、猛暑をしのぐ工夫に取り組む農家を取材しました。

色鮮やかな赤に染まったトマト。「みそら64」というブランドで主に鹿児島県に出荷されています。

大分県内有数の産地、竹田市では7月から夏野菜の主役トマトが出荷のピークを迎えました。

■小栗アナウンサー:
「いただきます。みずみずしくて美味しいです。ほどよい酸味に甘さものっています」

こちらの農園では、約3000平方メートルのハウスで「みそら64」を栽培していますが・・・。

■原農園 原秀彰さん:
「リコピンの残った黄色の色素だけの色付きになって、固くなって割れたりとか、割れちゃうともう商品にはできない。暑さによってこういうトマトが出来ています」

原さんによると、トマトにとってベストな生育温度は21℃。

少しでもハウスの温度を下げるため、暑さが厳しくなってきた3年前から対策を始めたそうです。

■小栗アナウンサー:
「ハウスの中、あまり暑くないですね」

■原さん:
「近頃暑くなっているので色々対策をしています。外の空気を中に入れることをしています。ダクトから外の空気が」

外の涼しい北風を取り込むことで、ハウス内の気温を30℃以下に保つ工夫をしています。

■原さん:
「何もしていなかったら温度を下げることができないので、色々対策をしている。なんとか頑張ってくれているかなと」

年々厳しくなる暑さ。農家の対策は。そして最新の夏野菜の価格もご紹介します。

ブランドを守るためにも、農家のみなさん苦労されています。

トマトはとても熱に弱いそうなんです。VTRで紹介した以外にも猛暑の対策方法はあります。

原農園では、温度を出来るだけ下げるため、ハウスの天井に遮熱塗料を塗っています。

そして日光による色焼けを防ぐため、遮光ネットもこのようにハウス全体に貼られています。

トマトは夏の暑さによって、このように色が黄色になったりひび割れてしまうことがあります。

原農園では、紹介したような暑さ対策をする前は、収穫しても暑さにやられて半分ほど廃棄した年もあったそうです。

ただ、対策をしてからは廃棄する量が9割も減ったそうです。

気になるのは野菜の価格です。農林水産省が発表した最新の平均価格は、1キロあたりトマトは816円で、平年よりも19%アップ。

ニンジンやキュウリも価格が上がっています。

一方で、じゃがいもキャベツ、レタスは値下がりしているそうです。

JAおおいたの担当者によると「去年から高温で、全国的に量が少ないことが高値の原因に。お盆明けは価格が少し落ち着き始め、月末にかけて量も安定する見込み」だということです。
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