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8月5日(火) のニュース

2025年8月6日(水) 09:07

続く猛暑、海水浴場も“異変”? 海水浴客ピーク時の10分の1以下に

夏本番で本来はにぎわっているはずの海水浴場はこの暑さで異変が起きています。

青い海に、白い砂浜。大分市にある「こうざき海水浴場」です。

■内野アナウンサー:
「海水浴にピッタリな青空です。ただ、この時間海に入っている人は、そこまで多くありません」

毎年こちらは平日でも多くの海水浴客でにぎわっていますが、5日午前中は40人程でした。

こちらの海水浴場を40年以上管理しているNPO法人福祉の理事長は、ここ数年の“異変”を大いに感じていると言います。

■福祉コミュニティKOUZAKI 稲生亨理事長:
「去年に比べても少ない暑さのせいでしょうね。久住のほうがさわやかな風が吹くとかあるんでしょう。なかなか海に来てくれない」

5日正午前、温度計は35℃を示していました。

こうざき海水浴場が最もにぎわっていたのは1990年代半ば。

■稲生さん:
「(シーズン中は)1万2,3千人来ていた。今年は1000人台切るのではないか。最近は(海は)“ベタベタする”と嫌われて残念」

遊びに来ていた人に話を聞くと。

■客:
「(子どもに)帽子をかぶせて暑さ対策を気にしている」
「クラゲが怖いから入る気になれなかった。暑いので入ったら冷たくて気持ちがいい」

海水浴客が減っている理由はほかにも。
人を呼び込むための工夫もありました。

海水浴のシーズンを迎えていますが、「夏の海のにぎわい」というイメージとは少しかけ離れているように感じました。

5日、海水浴場にいた人に話を聞きました。いずれも数年ぶりに来たという人でした。

10代男性は「砂浜が熱くて歩きづらく入る前と入った後が大変だった」と暑さを気にしていました。

また60代女性は「孫を連れていくなら安全で清潔なプールに連れていく。大きくなったら海を体験させたい」

一方で30代女性は「きれいか不安だったが来てみたらきれいでイメージが変わった」と話していました。

大分の海は県が毎年水質調査をしています。5月に県内の年間1万人近く訪れる海水浴場6カ所で、透明度などを調べています。
今年の調査では水質AAという一番良い評価でした。

そしてこうざき海水浴場では、海水浴客を呼びこむために様々な工夫をしています。

まず海の目の前にあるのがサウナです。サウナに入ってすぐ海に入って整うこともできるんです。

ほかにはバーベキュー施設も備えています。道具をレンタルしていて、最大250人ほどが利用することができます。

5日も職場仲間でバーベキューと海水浴を楽しんでいるグループがいました。

さらにカヌーなどマリンスポーツの道具レンタルをしています。

海水浴場として目指しているのは「海に、海水浴だけじゃない楽しみを感じてもらうこと」だそうです。

運営している稲生さんは、「“こうざき”には、海の近くにしか自生しない植物もあり、植物園の側面を持たせる計画もある。海に入る以外の楽しみを知ってもらい、1年間楽しめる海にすることが目標」と話しています。

こうざき海水浴場は8月31日まで海水浴を楽しめますが、バーベキューなどの施設は秋以降も利用することができます。
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