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7月11日(金) のニュース

2025年7月11日(金) 19:15

国内外で延べ310万人を動員 大人気「ミニチュアライフ展」大分市美術館ではじまる “見立ての世界”の楽しみ方とは?

身近なモノがまったく別の世界に――。
国内外で延べ310万人を動員した大人気アート展『ミニチュアライフ展』が、11日から大分市美術館で始まりました。

ミニチュア写真家・田中達也さんが創り出す“見立てアート”の魅力を取材しました。

ジオラマ用の人形と日常にある物を組み合わせて作り出す、“見立てアート”の世界。

自由な発想の面白さはもちろん、作品につけられた遊び心が溢れるタイトルも見どころです。

■平井アナウンサー:
「こちらの作品、チャーハンを海の波に見立てサーフィンしているようです。作品のタイトルは『チャーフィン』です」

会場には、作品およそ160点。そのうち実物の立体作品がおよそ50点並びます。撮影は自由とあって、訪れた人たちはスマートフォンを片手に緻密な世界に没入していました。

作者は、ミニチュア写真家・見立て作家の田中達也さん。インスタグラムのフォロワー数は400万人を超えています。

■田中達也さん:
「見立てというのは工夫する力だと思っている。夏休みの時期で自由研究とかにもいい。
子どもがやってみるのも面白いと思う。たくさんの子どもたちにも来てもらいたい」

今回は、大分をモチーフにした限定作品も展示されています。見立ての世界の楽しみ方、詳しく紹介します。

今回の展覧会のために制作された大分オリジナルの作品はこちらです。タイトルは「色々な地獄」別府地獄めぐりをモチーフにしています。

作品のポイントを作者の田中達也さんに伺いました。

水彩画の画材だけで地獄めぐりを表現。絵の具の濁り具合が血の池地獄や海地獄に近くなるように工夫したそうです。

土台となっている絵の具のケースも、アンティークなものを探して、選んだそうです。

VTRで田中さんは、「夏休みの自由研究で子どもたちも作品を作ってみても面白いと思う」と話していましたが、作品を作る時にアイデアをどうやって生み出しているのか、“見立て世界”の発想法の一部を教えてもらいました。

「形から入る」…例えば“南の島”を表現したい場合、まず、簡単なイラストを描いてみると、半円にヤシの木を挿せば完成することに気が付きます。

ですので、半円のモノを日常から探してみましょう。見立て作家の田中さんは、島の半円をコチラで見立てました。アボカドの種です。

続いてのポイントです。

「色から入る」…例えば“夏の作品”を作ろうとします。
夏といえば…、海といえば…、青といえば…、と連想していきます。

青いモノを探す、ソーダアイス、ジーパン、ブルーシートなど。ヨットを乗せれば海に見えるというわけです。

田中さんは海をこちらに見立てました。青いTシャツです。

田中さんは、「自由な発想を楽しんだ子どもの頃のように、視点を変えることで発見できる“見立て”の面白さを楽しんでほしい」と話していました。
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