大分のニュース

インバウンド客の増加に伴い、宿泊業界では人手不足が深刻な課題となっています。

別府市のホテル白菊では、およそ１００の客室を、毎日、２０人がかりで清掃しています。

清掃スタッフ：
「１部屋だと１５分くらい。ベッドメイクを済ませて、その後に洗面所と客室の掃除機掛け、それが終わったら拭き上げ。そのあとは細かなアメニティ等の入れ込み」

ホテル白菊　定平満さん：
「観光業、ホテル業は人員人材不足が一番懸念されている。清掃という業種に関してなかなか人が集まらない」

こうした状況を改善するため、業務用の洗剤を販売する大手日用品メーカー花王の子会社が、県旅館ホテル生活衛生同業組合と協力し、清掃のポイントをまとめたガイドブックを制作しました。

花王プロフェッショナル・サービス　豊島顕社長：
「（一番の目的は）時間の短縮。体に負荷がかかる仕事を減らす。同じ作業をするのに約半分に。浴室の清掃でも基本的に暑い。そういった環境の中でも仕事が楽にできるように」

７日は、ガイドブックが完成したことを報告するため、関係者が佐藤知事を訪問しました。

ガイドブックは、県内約４００の宿泊施設に配布され、作業時間の短縮や節水、そして人手不足の改善に活用されます。