大分のニュース

御年１００歳。長生きの秘訣を取材しました。

朝の６時半を前に、自転車でさっそうと現れた男性。豊後高田市在住の道野一良さんは、大正１４年、１９２５年６月２０日生まれ。つまり今日が、ちょうど１００歳の誕生日です。

朝、早い時間にも関わらず、地元の人がお祝いに集まり、豊後高田市長も駆け付けました。

１００歳を迎えた道野さんが、１５年に渡って続けている日課が、地区の集会所で毎朝６時半からのラジオ体操。
道野さん、肩回しも、屈伸もこの通り。１００歳とは思えないシャープな動きです。

道野一良さん：
「規則正しい生活をするために、毎朝６時半のラジオ体操に参加をしている。その積み重ねで本日１００歳を迎えることができました」

県立高校の事務官として３８年間勤務し、今は、農作業がラジオ体操のあとの日課です。９月には自分で育てたカボスを出荷する予定です。

道野一良さん：
「農協にカボスを出す作業が１カ月間続きますが、今の体力の状態ではできると思っている。体力の続く限り、皆さんと一緒になってラジオ体操に参加をしていきたい」

１００歳ご長寿、道野さんの信条とその素顔、さらに詳しく知りたくなりました。

道野一良さんのプロフィールです。きょう誕生日を迎えられて１００歳。

１００年前の１９２５年は、どんな年だったかといいますと、普通選挙法が成立して２５歳以上の全ての男性に選挙権が与えられました。ラジオ放送が始まったのもこの年です。

ご家族は、妻・薫さんも９６歳でご健在。お子さんは４人。孫が１０人。ひ孫も８人いらっしゃいます。

そんな道野さん、様々な活動をされています。シルバー野球１０年。ラジオ体操は、１５年連続で開催されている年間２００日間、皆勤。もちろん毎日、自転車で通ってらっしゃいます。
ほかにも地域の花壇の手入れや草刈り、清掃活動にも取り組んでいるそうです。

道野さんの１日です。毎朝６時半からラジオ体操。そのあと午前中は、カボスや野菜の農作業や花のお世話です。午後は自由な時間で、テレビで大相撲や野球を観戦するそうです。

そんな道野さんのモットーは、「常に毎日計画を持ち、実行すること」だそうです。まさに人生１００年時代。脱帽です。

大分県内の１００歳以上のご長寿は、去年９月時点で１３４３人。このうち男性１４７人、女性が１１９６人です。

国内最高齢の方は中津市在住の女性で、１１４歳です。元気な姿にパワーをもらえるご長寿の話題でした。