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6月16日(月) のニュース

2025年6月16日(月) 19:14

宇佐が生んだ大横綱・双葉山の功績を映画に 好角家・やくみつるさんを案内役に

昭和の大横綱・双葉山の人生を描く映画の制作が、故郷、宇佐市で進んでいます。ロケに密着しました。

鋭い目つきでカメラを構える監督。撮影現場は子どもたちが競うわんぱく相撲の会場です。

松村克弥監督:
「双葉山の母校の天津小学校の子どもも出る。未来の双葉山がこの地から出るかなという期待」

映画は、宇佐神宮が鎮座1300年を迎えるのに合わせて企画されました。

前人未踏、69連勝の記録を生み出した双葉山の人生を描き、幼少期は回想ドラマ、力士になって以降は残っている映像を交えたドキュメンタリーで構成。誕生から亡くなるまでの人生を追う作品です。

15日は、ドキュメンタリー部分の撮影があり、映画の中でナビゲーターを務める漫画家のやくみつるさんも会場で見守りました。

やくみつるさん:
「熱気が一段とあって、相撲をしてくれる子がいることが嬉しい。親も一緒に指導しているのが相撲の盛んな土地ならでは」

15日は、郷土史に詳しい豊の国宇佐市塾・代表の平田崇英さんの案内で、双葉山の資料館などを周って撮影が行われました。

松村克弥監督:
「忘れられていくのは仕方ないが、(最近は)スーパースター大の里が相撲界に生まれた。双葉山並みのスーパースターが現れるという偶然。双葉山の作品を作る価値が出た」

映画を通して語り継がれる横綱・双葉山の功績。幼少期のエピソードをフカボリします。


ここからはフカボリです。昭和の大横綱・双葉山。宇佐市で育った幼少期や相撲界での功績について見ていきます。

双葉山は、1912年2月9日、宇佐郡天津村、現在の宇佐市下庄に生まれました。

幼少期は成績優秀で足が速く、泳ぎも上手。子どもの頃父親の船の仕事を手伝っていたことが相撲における「強靱な足腰」と「バランス感覚」に繋がっているのではないかといわれています。

そんな双葉山は、横綱昇進前の1936年から昇進後の1939年にかけ、前人未到の69連勝という偉大な業績を残し「相撲の神様」と称されました。

いくつもの名言が語り継がれているんですがその一つがこちら、「勝負師は寡黙であれ」です。

双葉山は子どもの頃に、右目を半ば失明し、船の仕事を手伝っていて右手の小指を潰す大きなけがをしています。

相撲をとる時に苦労したそうですが、この二つのハンディについて現役中に語ることはありませんでした。

双葉山の故郷である宇佐市には、その功績を伝え継ぐ資料館「双葉の里」があり、年表や化粧まわし、愛用品など80点が展示されています。

併設されている生家は当時の間取りに基づいて、木造茅葺屋根で復元されたものです。今回の映画のロケ地にもなっています。

映画のメガホンをとるのは、これまで映画やドキュメンタリーなど10作品以上を手掛けてきた松村克弥監督。
「双葉山の人生は劇的忠実に描き戦前、みんなに愛されたスーパースターを多くの人に知ってもらい感激に浸ってもらいたい」と話しています。

映画は今年の秋に完成、全国各地での上映を目指しています。
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