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大分のニュース
6月12日(木) のニュース
2025年6月12日(木) 19:25
【フカボリ】別府・鉄輪温泉の老舗旅館 最新のサステナブルな工法で“復活” 地獄釜で湯治文化も体験
明治時代に建てられた大分県別府市の老舗旅館が、来月、鉄輪の文化を体験できるホテルとして復活します。
別府市鉄輪にある冨士屋一也百。126年前の1899年、明治32年に建てられました。別府市内で唯一の明治時代の旅館建築で、登録有形文化財にも指定されています。
旅館としての営業は1996年に終えていましたが、コンサートホールやギャラリーとして使われてきました。そして7月から再び、ホテルとして宿泊客を迎えます。
小栗アナウンサー:
「趣のあるこちらの建物の隣に、令和の最新技術とこだわりが詰まった新たな宿泊棟が完成しました」
「冨士屋ホテル」として再スタート。明治時代の建物に隣接して新たに宿泊棟が建設されました。新たな宿泊棟は木造3階建て。鉄輪ならではのこんな体験ができます。
1階に、16台の地獄釜が設置されています。宿泊客は自分で持ち込んだ食材を100度の熱泉で自由に調理することができます。
冨士屋ホテル 安波治子社長:
「鉄輪には、地獄窯を囲んで天然の地球の恵みを分け合って生活する湯治の文化がある。地獄窯を一緒にお客さんが使うことによって、そこで仲良くなる」
客室は全部で17室。職人という意味がある「アルチザン」スイートからは、明治時代の技がつまった本邸の瓦屋根が望めます。
さらに、ベッドのばねには金属コイルではなく、環境に配慮した天然ゴムと木材が使われています。
冨士屋ホテル 安波治子社長:
「明治の建物の横に、次世代に繋いでいったらいいのかというときに、サステナブルな建物というのは外せなかった」
キーワードは「サステナブル」。新たな宿泊棟には、最新の建築技法が使われています。
ここからはフカボリです。新たな「冨士屋ホテル」には、最新の木造技術が使われています。それが「CLTパネル工法」です。
「CLT」とはクロス・ラミネイティドティンバーの頭文字を取ったもので、交差する薄い板状の材木のことです。
木材の繊維の向きを縦横交互に組み合わせてできるパネルで、どの方向からの圧力にも強いのが特徴です。
木材というこもあり、軽さや断熱性能、耐震性能にも優れています。
今回完成した冨士屋ホテルの宿泊棟は、県内初の全てCLTを取り入れた3階建てとなっています。
鉄筋に近い強度があり、次世代に残せる建物として期待されています。
CLTのホテルにするメリットの1つは環境への配慮です。
種類にもよりますが、スギなどは50年以上経つと成長が落ち着き、CO2の吸収も緩やかになると言われています。
この木を木材として使うことで、吸収したCO2を木に閉じ込めておくことが可能になります。
もう1つ、温泉地での耐性が高いことが挙げられます。温泉地・別府では、硫黄成分や湯けむりによって金属の腐食が非常に早く進む傾向にあります。
こういった環境においては鉄筋コンクリートよりも木材の方が適した素材だそうです。
冨士屋ホテルは7月12日オープンです。
別府市鉄輪にある冨士屋一也百。126年前の1899年、明治32年に建てられました。別府市内で唯一の明治時代の旅館建築で、登録有形文化財にも指定されています。
旅館としての営業は1996年に終えていましたが、コンサートホールやギャラリーとして使われてきました。そして7月から再び、ホテルとして宿泊客を迎えます。
小栗アナウンサー:
「趣のあるこちらの建物の隣に、令和の最新技術とこだわりが詰まった新たな宿泊棟が完成しました」
「冨士屋ホテル」として再スタート。明治時代の建物に隣接して新たに宿泊棟が建設されました。新たな宿泊棟は木造3階建て。鉄輪ならではのこんな体験ができます。
1階に、16台の地獄釜が設置されています。宿泊客は自分で持ち込んだ食材を100度の熱泉で自由に調理することができます。
冨士屋ホテル 安波治子社長:
「鉄輪には、地獄窯を囲んで天然の地球の恵みを分け合って生活する湯治の文化がある。地獄窯を一緒にお客さんが使うことによって、そこで仲良くなる」
客室は全部で17室。職人という意味がある「アルチザン」スイートからは、明治時代の技がつまった本邸の瓦屋根が望めます。
さらに、ベッドのばねには金属コイルではなく、環境に配慮した天然ゴムと木材が使われています。
冨士屋ホテル 安波治子社長:
「明治の建物の横に、次世代に繋いでいったらいいのかというときに、サステナブルな建物というのは外せなかった」
キーワードは「サステナブル」。新たな宿泊棟には、最新の建築技法が使われています。
ここからはフカボリです。新たな「冨士屋ホテル」には、最新の木造技術が使われています。それが「CLTパネル工法」です。
「CLT」とはクロス・ラミネイティドティンバーの頭文字を取ったもので、交差する薄い板状の材木のことです。
木材の繊維の向きを縦横交互に組み合わせてできるパネルで、どの方向からの圧力にも強いのが特徴です。
木材というこもあり、軽さや断熱性能、耐震性能にも優れています。
今回完成した冨士屋ホテルの宿泊棟は、県内初の全てCLTを取り入れた3階建てとなっています。
鉄筋に近い強度があり、次世代に残せる建物として期待されています。
CLTのホテルにするメリットの1つは環境への配慮です。
種類にもよりますが、スギなどは50年以上経つと成長が落ち着き、CO2の吸収も緩やかになると言われています。
この木を木材として使うことで、吸収したCO2を木に閉じ込めておくことが可能になります。
もう1つ、温泉地での耐性が高いことが挙げられます。温泉地・別府では、硫黄成分や湯けむりによって金属の腐食が非常に早く進む傾向にあります。
こういった環境においては鉄筋コンクリートよりも木材の方が適した素材だそうです。
冨士屋ホテルは7月12日オープンです。