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6月11日(水) のニュース

2025年6月11日(水) 20:38

【フカボリ】梅雨の時期の危険 車が水没してしまったらどうする?

大分もきのうは警報が出されるなど、梅雨らしい時期となってきました。

車を運転している時に万が一、水没してしまった時などどう対応すべきか取材しました。

10日は県西部や北部の1万9000世帯あまりに避難指示が出されるなど大雨に見舞われました。

中津市内では、車が激しい水しぶきを上げて行きかう様子が見られました。

しかし大雨の時もし車が水没してしまったら・・・

JAF大分支部 生野直樹さん:
「早くエンジンを止めて脱出をしていただきたい」

ではどのくらいの水深までなら走ることが出来るのでしょうか?

JAF大分支部 生野直樹さん:
「基本的に冠水に気づいた時には(水たまりに)入らないことをお勧めします。目安としてはタイヤの半分が浸かるくらいまで。それ以上になってしまうと車内に水が貯まって車が駄目になってしまうので、基本的には冠水箇所には入らないように」

動かなくなった車から降りる時にも注意が必要です。

JAF大分支部 生野直樹さん:
「早めに避難をする行動に移ってください。
その中で注意点は足元に何があるか分からないので足元に注意して安全なところに避難してください」

ドアが開けられなくなった時には、カー用品店やホームセンターで売られている緊急脱出用ハンマーでを窓を割り脱出を試みて下さい。

その他にも緊急事態に知っておきたい知識をこのあと詳しくお伝えします。

ここからはフカボリです。

雨の日でも濡れずに移動できる車は快適なんですが、過信をしてしまうと思わぬ事態になってしまうことがあります。

車の水没は意外と多いんです。

JAF大分支部の調べによりますと、2023年の梅雨時期15日間で冠水によって車が動けなくなるなどの救援要請は14件あったということです。

実験では、水深30センチのところを時速30キロで走るとエンジンルームに大量の水がはいってしまいエンジントラブルにつながりかねません。

また水深60センチではしばらくは走れたものの30メートルほど進むと登り坂を登れず車が止まってしまいました。

走行できるのはタイヤの半径の深さまで。車体が水に浸からないところまでです。

ただ道路の先にある水たまりがどれくらいの深さなのか予測するのは難しいです。

万一車が水没し動かなくなったら車外へまず脱出してください。時間が経てば経つほど状況は悪化します。

また水圧などでドアが開かない時は窓を開けることを試みてください。

さらに窓が開かなかった場合窓ガラスを割るのも手段ですが緊急脱出用ハンマー以外で割るのに適しているものはあるのでしょうか。

まず、車のキーを使った場合割ることはできません。次に小銭を入れたビニール袋、強く振り当てても割れません。

そして車のヘッドレスト、金属部分を当ててもやはり割れませんが、緊急脱出用ハンマーなら容易に割ることができます。

フロントガラスは、強度が高いためこのハンマーを使っても割れないことを覚えておいてください。

ですので、緊急脱出用ハンマーを車内に常備してください。1000円前後から販売されています。

JAFの生野さんは、脱出の際には水で足元が見えづらい。水圧でマンホールのふたが上がって脱輪することもあるので十分な注意を払ってくださいと話しています。

まずは車は水に弱い部分があることを認識しつつ無理な判断をしないことが重要です。
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