大分のニュース

政府が放出した備蓄米が、大分県内でも本格的に販売され始めました。

中津市内の店では事前に告知していなかったにもかかわらず、２時間で完売しました。

佐藤アナウンサー：
「お店のお米コーナーに政府の備蓄米が並べられました。精米したて、令和４年産の備蓄米５キロで税込１９８０円と書いています」

大手ドラッグストアの「コスモス」。先週の日田市に続いて、１１日から中津市内８店舗で５キロ入りの古古米の販売を開始しました。

コスモス薬品　山縣雄児エリア長：
「きのうの夕方に『あす届く』という連絡が（本社から）来た。ようやくお客様に届けられるのでうれしい気持ちです」

開店：「お待たせしました」

店内での混雑を防ぐため事前の告知はしていませんでしたが、開店と同時に訪れた買い物客が偶然備蓄米を見つけると、早速手に取っていました。

備蓄米を購入：
「たまたま（来た）。待っていました」

喜びの声が聞かれた一方で・・・。

備蓄米を買えなかった人：
「テレビを見たけん急いできたのに」
「申し訳ございません」
「いまニュースで言いよったけん来たのに、もうない」

間に合わなかったお客さんも。
１１日は４０袋が用意されていましたが、開店から約２時間で完売しました。

コスモス薬品　山縣雄児エリア長：
「まだまだ（全国に）２万トンの在庫があります。この在庫がなくなるまで、税込み１９８０円で販売します」

多い日で１日に２０キロのご飯を炊くという地元で人気のラーメン店。

宝来軒バイパス店　奥村英行店長：
「お米がない。買える時に買わんと７月、８月も新米が出ないから貯めています」

２０２４年からの米不足を受け、２０２５年４月から店頭に並び始めた備蓄米を買っているそうで、１１日もスタッフ数人が古米と古古米あわせて１０袋を購入していました。

気になる味については、試行錯誤をして提供するそうです。

宝来軒バイパス店　奥村英行店長：
「とぎ方とたき方を工夫しています。お酒を入れてみたり。きょうはもち米をちょっと入れたかな」

コスモスではほかの店舗での販売や中津市での新たな入荷予定は決まっていないということです。

そして大分市内では１２日、ミスターマックス西大分店で３５０袋が販売されることが決まりました。５キロで１９４４円、１家族１点限りということです。