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6月6日(金) のニュース

2025年6月6日(金) 20:09

出生数初の70万人割れ「奨学金の返済に追われ2人目厳しい…」 子育て世代の実感は

「少子化」ついてでです。

依然として歯止めがかからない状況です。全国で生まれた子どもの数が2024年、過去最少に。子育て世代の実感を聞きました。

1人の女性が生涯に産む子どもの数の平均、「合計特殊出生率」

厚生労働省の最新の発表によりますと、大分は「1.37」。

全国平均の1.15を上回ったものの4年連続で減少しました。

現役の子育て世代に話を聴くと。

20代母(子は1歳):
「2人目、3人目が欲しいと思っても、将来かかるお金のことを考えたら、1人を育てるのがやっと。踏みとどまっちゃう」

30代父(子は3歳と0歳):
「やっぱり金銭面の不安が一番大きいと思う。出産費用の(補助)拡充と児童手当も増やしてほしい」

40代父(子は2歳):「物価も上がっているし、収入は変わらない。なかなか(2人目の)子どもを授かるというのは難しい」

4日に公表された厚生労働省の人口動態統計によりますと、2024年1年間に産まれた子どもの数は全国で68万6000人あまりで、初めて70万人を下回りました。

また、死亡した人から産まれた子どもを引いた数、いわゆる「自然減」は91万9000人あまりで過去最大の減少幅となりました。

厚生労働省は、少子化に歯止めがかからず、危機的な状況としています。

街で話を聞いても特に経済面で、切実な声が多く上がりました。

20代女性は「夫が奨学金の返済に追われていてその分を家計に回せない。子どもに将来かかる金額を考えると2人目は厳しい」。

2人の子どもを持つ20代男性は、「出産育児一時金が1人目は42万円、2人目は50万円に増えたが、分べん費用なども上がったためあまり助かったという実感はない」。

30代女性は「保育園に入れたくても、空きがないため働くことができない。子ども1人を育てるにも共働きでやっとという状態」とみなさん話していました。
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