大分のニュース

別府市のホテル白菊に障害者アートのギャラリーが誕生しました。個性豊か、色鮮やかな作品が並んでいます。

別府市内に暮らす障害を持つ人たちが手がけた作品の常設展示。５日、オープニングのセレモニーがありました。

障害がある人も住みやすい街を目指し、別府市は「障害がある人もない人も安心して安全に暮らせる条例」を制定し、アート作家の発掘と支援を続けています。ギャラリーではそうした作品の魅力を多くの人の手に届けようと展示・販売されます。

佐藤アナウンサー：
「こちらの白いポーチ、中身を見ると驚きです。なんと牛乳パックでできています」

牛乳パックアーティストの藤井あいさんは、支援学校の先生に勧められ、丈夫で、汚れても拭き取りやすい牛乳パックでバッグを作り始めました。ホテル白菊の宿泊客からの要望で、パックの柄が見える新作も完成しました。

牛乳パックアーティスト　藤井あいさん：
「一生懸命集中しながら、真っすぐ縫うように頑張っている。（作品作りは）楽しいです」

４年前からイラストレーターとして活動する小島ひとみさんは、「虹色」をテーマに、色鮮やかなイラストを手がけています。

イラストレーター　小島ひとみさん：
「友達のような家族のような。それでいて神様のような。ふと現れるとラッキー。どしゃ降りの雨の中でも、いずれ晴れ間が広がり、優しく温かい虹がかかると信じて描き続けたい」

ホテル白菊　西田陽一社長：
「障害者の方々の生活の少しでも糧になる。そして輪が広がって、助け合う、支えあう街になってほしい」

ホテルで販売された作品の利益の一部は、親を亡くした障害者の基金に活用されるそうです。