大分のニュース

来年春、県内初の夜間中学校が開校します。４日から生徒募集が始まるのを前に、学校について広く知ってもらうシンポジウムが開かれました。

夜間中学は、様々な理由で中学校を卒業できなかった人や、学び直しを希望する人などを対象とする学校です。

文科省は、全ての都道府県に少なくともひとつの夜間中学を設置することを目指しています。

県内初の夜間中学は、来年春に大分市の爽風館高校の校舎を使って設置され、明日から生徒募集が始まります。

３日のシンポジウムでは、学校のスケジュールや学べる教科などについて説明があり、熊本県の夜間中学の在校生や卒業生が、学校生活の実感や学びの楽しさを話しました。

熊本の夜間学校の卒業生（７１歳）：
「『何が楽しかったですか？』ってよく聞かれた。『分からないけどなんか楽しかったって』言っていた。夜間中学校を卒業して、この歳になって、学校に行くことがものすごい楽しいんだと思うようになった」

会場には、スーパーボランティアの尾畠春夫さんの姿も。

尾畠春夫さん：
「小学校４年生までしか学校に行っていないから勉強したいって思っていた。（夜間中学ができると聞いて）涙が出た。本当です。
こんな俺でも、まもなく８６歳だけど、こんなくそったれジジイでも勉強を教えてくれんじゃろうかって」

参加者：
「豊後高田市で、外国人のための日本語教室をしている。オンラインも募集するとのことだったので、仕事の後で日本語を勉強したいという人にぜひ受けてもらいたいと思いました」

県立夜間中学の授業料は無料です。来月から８月にかけ、別府市や豊後大野市など各市町村でも、入学相談会が開かれます。