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5月29日(木) のニュース

2025年5月29日(木) 18:58

【フカボリ】家を蘇らせるのに10万円を支給 空き家対策にあの手この手

「人口減少に、高齢化」こうした要因で全国的な問題となっているのが「空き家」です。

大分県内の市町村でもあの手この手で対策に乗り出しています。
大分市は足立市長や市議、学識経験者ら13人が参加する対策協議会を開き、今年度の計画について意見を出し合いました。
最新の実態調査では、大分市内には3408軒の空き家があり、2割ほどの620軒が倒壊する危険や環境面など、「周辺に悪影響を及ぼす可能性がある」とみられています。

(足立信也大分市長)
「市民の方々にはどうやって(家の)相続を決めていくのか基本のところをしっかりお願いしたいと思う」

大分市のほか県内の各市町村でも、あの手この手で増え続けている空き家への対策に乗り出しています。中には、「移住・定住」も狙うサポートも。このあと紹介します。

(下野アナ)
倒壊の危険や環境面で悪影響を及ぼす恐れのある空き家は、全国的な問題になっていて、各市町村が様々な対策をしています。
協議会で今年度の計画を確認した大分市は、2025年度新たに「早めの一手を後押し」する対策を始めます。
これまでは、倒壊の恐れがある、いわゆる緊急性の高い家のみを対象に、解体費など最大100万円の補助金を出していました。
しかし、6月からはそこまでの緊急性はないけれどそのまま放置すると倒壊の危険がある木造住宅も対象にして、50万円を上限にサポートします。
では他の自治体はどんな取り組みをしているのか、意外でユニークなものもあるんです。
豊後高田市では空き家のDIYを勧めています。
DIYとは、自分で建具などを作ったり改修したりすることなんですが、市は空き家バンクに登録された物件の利用者が自分で修繕や改修をする時に必要な木材購入費、上限10万円を支給されます。
移住者の要望で形になったそうです。
市は空き家に入ってもらい、家を蘇らせ活性化させてほしいと2019年度からこの事業を続けているんです。
(佐藤アナ)
家に愛着がわいて定住にもつながりそうですね。
(下野アナ)
また、臼杵市ではこんな工夫をしています。
空き家バンクの登録物件を360度カメラで見学することが出来るんです。
実際にご覧ください。
こちら、臼杵市が運営する「うすき暮らしナビ」という空き家バンクに登録された物件を掲載しているサイトです。
下にいくと、このように左にVR画面、右は間取りとカメラで見られるスペースが書かれています。
例えば玄関カメラからは入ってすぐに和室があって植物が置かれていてそんな様子を確認できますね。
2階の和室もぐるっと全体像を確認できます。
拡大も出来ますし天井も床も360度見ることが出来ます。
利用者からは「わかりやすくていい」と好評だそうです。
ポイントは市内、市外問わず、旅費や時間をかけずに見学できるので効率的なマッチングにつなげられるという点です。
現在臼杵市の空き家バンクには40件ほど登録物件がありますが、そのほとんどでこのVR内覧ができます。
さてここまでは自治体の取り組みですが、最後は、民間の取り組みを見ていきます。
竹田市の温泉地も対策に乗り出しました。
長湯温泉です。
27日、市内の温泉旅館を中心に立ち上げた協議会が、改修した空き家、全8軒の貸し出しを始めました。
長期滞在で健康づくり2拠点生活、ゲストハウスや店舗としての活用も歓迎します。
協会は空き家を活用した温泉地のにぎわい復活を目指しているそうです。
ユニークな取り組みで空き家の改修や活用など進んできていますが空き家を生まないことも大切です。
県や各市町村が相談窓口などを設けていますので気になる方は問い合わせてみてください。
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