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5月27日(火) のニュース

2025年5月27日(火) 19:58

道に迷った高齢者に声をかけ保護につなげた小学生に感謝状 “声かけ”のポイントは 

道に迷った高齢者に声をかけ、保護につなげた小学生に、警察から感謝状が贈られました。

警察から感謝状を贈られたのは、大分市の小学5年生河野莉奈さん(10)です。

河野さんは先月13日、大分市の路上で92歳の女性に道を尋ねられ、案内しました。その後、「家までの帰り道が分からなくなった」と言われたことから、お母さんと一緒に警察に連絡。身元が分かり、事故などを防ぐことができました。

河野莉奈さん:
「学校で(困っている人を助けることを)習っていたので、助けたらいいかなと思って助けました。自分では良いことしたとは思っていなくても、良いこととみんなから思われるのがとってもうれしい」

お母さんによると、莉奈さんは、普段から困っている人に積極的に声を掛けているそうです。

認知症の疑いで行方不明になり、捜索願が出されるケースは県内で年間100件以上。困っている高齢者にどう、声を掛ければいいのか、見ていきます。

高齢者へ声をかける時、気を付けてほしい点があります。

実は、高齢者の方で道が分からなくなってしまうというケースは、頻繁に起きています。県警が調べたところによりますと、認知症疑いの行方不明者は大きく増えてはいないものの、それでも毎年100人以上の方が行方不明になって、届け出が出されています。

今回、小学5年生の河野莉奈さんが、92歳のおばあちゃんの安全を確保したとして感謝状が贈られましたが、このおばあちゃん、自宅への道が分からなくなってしまいました。

その後お母さんと一緒に警察に引き継いだ後、女性が持っていたこのような手押し車に書かれていた名前から身元が分かり、無事に帰ることができたということです。

親切心で困っている高齢者に声をかけるのはとてもいいことなんですが、気を付けてほしい点が3つあります。

大分市の長寿福祉課に教えてもらいました。驚かせないこと。急がせないこと。自尊心を傷つけないことの3つです。

具体的にはどうすればいいのか?1人でゆっくり前から近づいて、笑顔で目線を合わせる。そして相手の言葉に耳を傾けゆっくり対応するということです。

これはなぜなんでしょうか?道が分からなくなって一生懸命考えている高齢者の方は、どうしても視野が狭くなりがちです。

例えば後ろや横からなど見えないところから声をかけると、不安な状況もあり、通常以上に驚いたり、パニックになってしまいます。

そこで、高齢者の視野に入る前方から近づいていくのが大切です。声のかけ方も、、「何をされているんですか?」とか、何気ない季節の話などから入って話しているうちに、自然と困りごとを話してくれることが多いといいます。

大分市では、見守りシールというものを発行しています。これは市に申請してもらうことができ、持ち物などに貼ったりすることが出来ます。

ここに登録された方の固有の番号が書かれていて、警察が緊急連絡先を把握しているのと同時に、スマホでQRコードを読み込むと、どうすればいいか対応方法が書かれたサイトにつながります。

そして警察に登録された方の番号を伝えて、いち早く身元の特定につなげることが出来ます。

声かけのちょっとした知識で助けることが出来、誰もが住みやすい地域となることにつながります。
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