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5月21日(水) のニュース

2025年5月21日(水) 20:21

試験導入3週間“湯けむりライドシェアグローバル” 利用の実績は果たして?

別府市で2025年から導入されている「湯けむりライドシェア」についてです。一般の人がドライバーになることで、深刻な運転手不足の解消を目指しています。

別府市は、4月から新たに「湯けむりライドシェアグローバル」の試験運用を始めていて、21日、その実績が発表されました。

一般のドライバーがタクシーのように乗客を乗せて運ぶライドシェア。去年4月から東京などで始まり、別府市でも2024年6月に「湯けむりライドシェア」として試験導入されています。

路線バスの本数が少ないエリアで、福祉車両がコミュニティバスのように回り、交通手段が少ない高齢者のほか誰でも利用できます。

4月から市は、この湯けむりライドシェアの新たなサービスを試験運行しています。それが、「湯けむりライドシェアグローバル」。

登録した運転手のマイカーで、外国人観光客を施設やホテルなどに運びます。

市民:
「仕事に行くのにバスがいつも混んでいるので困っています」

今年のゴールデンウイーク、別府駅前には多くのインバウンド客が。外国人観光客の移動手段の選択肢を増やすことで、公共交通機関の混雑を避けるのが狙いです。

別府市 長野市長:
「みなさんの需要に完全に100%応えられていないという状況が、数字によって明らかになった。今後この数字をどうとらえて解決に導いていくのか、大きな課題」

スタートから約3週間。「湯けむりライドシェアグローバル」の評判と、別府市が公表した実績の内容をフカボリします。

4月から別府市で試験運行が始まった「湯けむりライドシェアグローバル」。約3週間走らせた結果、多くの人が使っていることが分かりました。

「湯けむりライドシェアグローバル」は、登録したドライバーのマイカーで主に外国人観光客を運びます。
観光地・別府市で市民も使う公共交通機関の混雑緩和が目的です。

試験運行の結果について、21日、別府市が発表しました。

4月28日から5月18日までの配車依頼数は1594件でしたが、日ごとの結果を見ると一つの特徴が見えてきました。

混雑が予想されたゴールデンウイーク5月5日の配車依頼は135件。そして大型連休ではなかったものの、かなり多かった日がありました。

それが5月18日。何件だったかというと、5日を100件も上回る238件。この日はこんなことがありました。

別府にクルーズ客船が到着しました。外国人が普段より多かったことで、配車の依頼が多かったんです。その配車の方法にも理由があります。

湯けむりライドシェアグローバルで車を呼べるのは、配車アプリの「ウーバー」と「ゴー」。この2つは外国人の利用が多いそうで、この配車アプリを使えるライドシェアの利用が多かったのではないかということです。

別府市内の観光案内所のスタッフも、外国人はライドシェアをPRしなくても、配車アプリを抵抗なく使うと話していました。

今後も利用が期待される一方で、課題もあります。

今回の結果から分かった配車依頼1594件のうち597件が、ドライバーや車が足りないなどの理由で対応できなかったそうです。市は、今後ドライバーをどう増やしていくかが課題としています。
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