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大分のニュース
5月13日(火) のニュース
2025年5月13日(火) 20:39
地域猫活動にルールを ボランティアで猫の保護活動をしている人を取材 見えたのは「保護への呼びかけのハードル」
「地域猫活動」という言葉があります。
飼い主のいない猫を地域で適切に管理していくというものです。
大分県はその活動についてガイドライン、いわゆる「ルール」を作って正しく理解してもらうための取り組みを続けています。ボランティアで猫の保護活動をしている人に話を聴きました。
日田市内にある建物。中には多くの猫が。
小関由香里さんは4年前ほどから保護猫の世話をしています。
現在は2カ所で約90匹がいるそうです。
(小関由香里さん)
「ここは若い子たちがいっぱい入ってるシェルター。多頭飼育崩壊とか外で生きていけない子たちを保護して、新しい里親を探している」
地域の力になればと保護への呼び掛けも続けていますが、大きなハードルがあります。
(小関由香里さん)
「野良猫の避妊手術代もみんな自分で出してる。いま助成金とかもあるけど、まだまだだと思う」
飼い主のいない猫を地域全体で管理していく「地域猫活動」。不妊・去勢手術を行い繁殖を制限したうえで、餌やトイレの管理などを適切にすることでトラブルをなくすというものです。
大分県は2025年2月、こうした活動についての新たな取り組みに乗り出しました。
(大分県生活環境部食品・生活衛生課 江川章子副主幹)
「元々飼い主のいない猫による過剰繁殖や生活環境への被害が多くて解決する対策として地域猫活動を県は推奨している。適正に行うためにガイドラインを作成した」
トラブルを減らすために大分県が作成したガイドラインとは
「地域猫活動」という言葉を初めて聞いた方もいるかもしれませんね。
この活動は飼い主がいない猫を地域住民の合意のもと、特定のごはんやトイレの場所を置くなど協力して面倒を見るというものです。
市町村ごとに申請して活動していて、2024年9月末時点で登録している団体は857に上っています。ただこんな課題もあります。
様々な考えの人がいるため、猫が苦手な人に理解してもらうのに時間がかかること。
また、エサをやらないと家の農作物を食べてしまうことなどがあげられます。
このような取り組みについて正しく理解してもらおうと、大分県は2025年2月に新たなルールを発表しました。
猫は繁殖力が強く放置すると野良猫が増加するため、不妊・去勢手術がガイドラインで勧められています。
その手術をしたかどうか一目でわかるようほとんどの猫がこちらのように耳の一部がカットされています。
またえさをやった後放置すると他の動物などが寄ってきて悪臭の原因につながるため回収や片付けまで行うことなどが記されています。
こうした取り組みを踏まえて、今後期待することについて大分県食品・生活衛生課の江川章子さんは「地域猫活動と聞くと猫が好きな方がする活動だと思われるかもしれない。
猫による被害を防ぐためのものなので地域全体で協力して住みやすい地域を作ってほしい」と呼び掛けています。
まずはこうした取り組みがあるのを知ることが大切ですね。
飼い主のいない猫を地域で適切に管理していくというものです。
大分県はその活動についてガイドライン、いわゆる「ルール」を作って正しく理解してもらうための取り組みを続けています。ボランティアで猫の保護活動をしている人に話を聴きました。
日田市内にある建物。中には多くの猫が。
小関由香里さんは4年前ほどから保護猫の世話をしています。
現在は2カ所で約90匹がいるそうです。
(小関由香里さん)
「ここは若い子たちがいっぱい入ってるシェルター。多頭飼育崩壊とか外で生きていけない子たちを保護して、新しい里親を探している」
地域の力になればと保護への呼び掛けも続けていますが、大きなハードルがあります。
(小関由香里さん)
「野良猫の避妊手術代もみんな自分で出してる。いま助成金とかもあるけど、まだまだだと思う」
飼い主のいない猫を地域全体で管理していく「地域猫活動」。不妊・去勢手術を行い繁殖を制限したうえで、餌やトイレの管理などを適切にすることでトラブルをなくすというものです。
大分県は2025年2月、こうした活動についての新たな取り組みに乗り出しました。
(大分県生活環境部食品・生活衛生課 江川章子副主幹)
「元々飼い主のいない猫による過剰繁殖や生活環境への被害が多くて解決する対策として地域猫活動を県は推奨している。適正に行うためにガイドラインを作成した」
トラブルを減らすために大分県が作成したガイドラインとは
「地域猫活動」という言葉を初めて聞いた方もいるかもしれませんね。
この活動は飼い主がいない猫を地域住民の合意のもと、特定のごはんやトイレの場所を置くなど協力して面倒を見るというものです。
市町村ごとに申請して活動していて、2024年9月末時点で登録している団体は857に上っています。ただこんな課題もあります。
様々な考えの人がいるため、猫が苦手な人に理解してもらうのに時間がかかること。
また、エサをやらないと家の農作物を食べてしまうことなどがあげられます。
このような取り組みについて正しく理解してもらおうと、大分県は2025年2月に新たなルールを発表しました。
猫は繁殖力が強く放置すると野良猫が増加するため、不妊・去勢手術がガイドラインで勧められています。
その手術をしたかどうか一目でわかるようほとんどの猫がこちらのように耳の一部がカットされています。
またえさをやった後放置すると他の動物などが寄ってきて悪臭の原因につながるため回収や片付けまで行うことなどが記されています。
こうした取り組みを踏まえて、今後期待することについて大分県食品・生活衛生課の江川章子さんは「地域猫活動と聞くと猫が好きな方がする活動だと思われるかもしれない。
猫による被害を防ぐためのものなので地域全体で協力して住みやすい地域を作ってほしい」と呼び掛けています。
まずはこうした取り組みがあるのを知ることが大切ですね。