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5月12日(月) のニュース

2025年5月12日(月) 20:24

【大分】県内初の「夜間中学」の具体案が出される いまからでも学べる機会を

様々な理由で中学校に通えなかった人が学び直す「夜間中学」が全国で相次いで誕生しています。

大分でも来年の開校に向けた準備が進められています。

大分県は2026年4月、県内で初めてとなる「夜間中学」を大分市の爽風館高校の校舎を使って設置します。

様々な理由で中学校を卒業できなかった人や、学び直しを希望する人を対象にしていて、国が2027年度までに全ての都道府県に設置することを義務付けていました。

12日は、大学教授や教育機関の職員ら12人が参加して支援委員会が開かれ、授業数や開校時間、生徒の学びたい内容によって内容をレベル分けしたコースを設定することなど具体的な案が出されました。

(大分県教委 義務教育課 山川明宏さん)
「夜間学校を知らない人が非常に多いと思う。(当時)学べなかったことを言いづらいかもしれないが、夜間中学のことを知り通ってみようと思っていただけたら」

大分県内で初めて開設される「夜間中学」。
どんな学校なのか、県外の事例もあわせてお伝えします。

大分県が来年春の開校に向けて準備を進めています「夜間中学」がどんな学校なのか見ていきます。

その名の通り夜の学校です。

大分県の案では、午後5時に通学し、夕飯の給食からスタートします。

その後、40分の授業を4コマ受けて、午後9時に下校。

これが通常の学校と同じように週に5日あり、授業料・教科書は無償です3年通うと中学校卒業の資格が得られます。

この夜間中学、入学できるのはこんな方たちです。

戦後の混乱期に十分な教育が受けられなかった人。
不登校で学校に通えなかった人。
また、外国籍の人が教育を受ける場でもあります。

中学の授業を学び直したいという人のための学校なんですね。

まだあまり聞きなじみは無いかもしれませんが決して珍しいものでは無く全国32の都道府県ではすでに設置されていて、九州でまだないのは大分だけなんです。

すでに開校している県外の夜間中学校を取材しました。

4月にスタートした長崎県佐世保市、早速今年は10代から80代の13人が入学しました。

午後5時から8時45分の週に5日、授業があります。

そこに通う人の声です。
最年長の84歳の男性は「子どもの頃に十分に学べていなかった分、ずっと学びたいと思っていた。勉強できることが楽しくて、毎日の学校があっという間に過ぎる」と。

また不登校で学校に通えていなかったという10代の男性は「同年代の生徒とはうまくコミュニケーションがとれないが、上の年代の人は広い視野で接してくれるから楽しく通えている」と話しています。

年代は様々ですが、楽しく学校で勉強できるというのはいいですね。

2026年4月の開設に向けてどんな学校にするのか検討が進められています。

6月には生徒の募集も始まる予定です。

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