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大分のニュース
5月8日(木) のニュース
2025年5月9日(金) 08:53
【大分】“和牛甲子園への道”久住高原農業高校の“高校牛児”が作戦会議
牛肉の質を競う大会、その名も和牛甲子園。全国の舞台に向けて高校生が準備中です。
新岡アナウンサー:
「竹田市の久住高原農業高校に来ています。実習室には大人たちも集まり、真剣な様子で作戦会議が開かれています」
授業で牛を育てている全国の高校生が牛肉の質を競う和牛甲子園。久住高原農業高校はおととしから本格的な飼育に取り組み、今年1月に開かれた第8回大会に初めて出場しました。
久住高原農業高校3年 新宮美優さん:
「日頃の管理を(先輩は)徹底していて、見習わなければいけないと思った。和牛甲子園に向けて、牛と向き合うために、(飼育)環境を守ることが大事だと先輩から学んだ」
牛の甲子園を夢見る「高校球児」ならぬ「高校牛児」たち。良い肉に仕上げるための餌の栄養バランスや、牛のストレスを減らす飼育方法などを、JA全農おおいたの職員に教わりました。
また、「甲子園出場候補」の牛が今、どのような肉質なのかスキャンし、健康状態を確かめるため血液検査をしました。
久住高原農業高校3年 新宮美優さん:
「絶対に良い結果を残したい。日頃の取り組みの内容を競う大会、それを一番に伝えるのを目標にしたい」
「和牛甲子園」で勝利の鍵となるのはなんでしょうか。そして、大会が開かれる背景をみていきます。
勝利の鍵、ポイントは2つあります。1つ目は肉質の良さ。赤身と脂のバランス、色や光沢など11の項目で審査されます。
そしてもう1つは取り組む姿勢です。飼育に独自性があるか、和牛との信頼関係はどうなのか…などどういった活動をしているのかも審査のポイントです。
牛の甲子園をめざす「高校牛児」。久住高原農業高校の新宮さんに、その独自性、つまりこだわりを聞きました。
まず、肉については肉質を上げるために栄養価が高いしょう油粕をエサに混ぜているそうです。味が濃くて牛も喜ぶそうで、食欲が落ちがちな時には特に有効だそうです。
そしてもう1つ、取り組む姿勢、「和牛との信頼関係」を構築するために、毎日、牛舎を離れる前に「愛しているよ~!」と声をかけているそうです。
さわってコミュニケーションをとる中での牛の反応がちょっと変わった…と話しています。先輩も同じように声掛けをしていたので自分たちも取り入れているそうです。
さて、この和牛甲子園、こういった大会が開かれるのには担い手不足という背景があるんです。
県内の肉用牛農家の戸数は2014年には1400戸以上ありましたが、年々減り続けていて去年は964戸と、10年で500戸以上減っているんです。なので大会を主催するJA全農は、「大会が解決の一手」になることを目指しています。
2018年、第1回大会は15校21頭の参加だったんですが、年々増え続け、去年は40校63頭が参加しています。
大会を通して高校生同士のネットワークを作り、就農意欲を上げたい…。そんな狙いもあるといいます。
大会は来年1月、県勢初の入賞を目指して頑張ってほしいですね。
新岡アナウンサー:
「竹田市の久住高原農業高校に来ています。実習室には大人たちも集まり、真剣な様子で作戦会議が開かれています」
授業で牛を育てている全国の高校生が牛肉の質を競う和牛甲子園。久住高原農業高校はおととしから本格的な飼育に取り組み、今年1月に開かれた第8回大会に初めて出場しました。
久住高原農業高校3年 新宮美優さん:
「日頃の管理を(先輩は)徹底していて、見習わなければいけないと思った。和牛甲子園に向けて、牛と向き合うために、(飼育)環境を守ることが大事だと先輩から学んだ」
牛の甲子園を夢見る「高校球児」ならぬ「高校牛児」たち。良い肉に仕上げるための餌の栄養バランスや、牛のストレスを減らす飼育方法などを、JA全農おおいたの職員に教わりました。
また、「甲子園出場候補」の牛が今、どのような肉質なのかスキャンし、健康状態を確かめるため血液検査をしました。
久住高原農業高校3年 新宮美優さん:
「絶対に良い結果を残したい。日頃の取り組みの内容を競う大会、それを一番に伝えるのを目標にしたい」
「和牛甲子園」で勝利の鍵となるのはなんでしょうか。そして、大会が開かれる背景をみていきます。
勝利の鍵、ポイントは2つあります。1つ目は肉質の良さ。赤身と脂のバランス、色や光沢など11の項目で審査されます。
そしてもう1つは取り組む姿勢です。飼育に独自性があるか、和牛との信頼関係はどうなのか…などどういった活動をしているのかも審査のポイントです。
牛の甲子園をめざす「高校牛児」。久住高原農業高校の新宮さんに、その独自性、つまりこだわりを聞きました。
まず、肉については肉質を上げるために栄養価が高いしょう油粕をエサに混ぜているそうです。味が濃くて牛も喜ぶそうで、食欲が落ちがちな時には特に有効だそうです。
そしてもう1つ、取り組む姿勢、「和牛との信頼関係」を構築するために、毎日、牛舎を離れる前に「愛しているよ~!」と声をかけているそうです。
さわってコミュニケーションをとる中での牛の反応がちょっと変わった…と話しています。先輩も同じように声掛けをしていたので自分たちも取り入れているそうです。
さて、この和牛甲子園、こういった大会が開かれるのには担い手不足という背景があるんです。
県内の肉用牛農家の戸数は2014年には1400戸以上ありましたが、年々減り続けていて去年は964戸と、10年で500戸以上減っているんです。なので大会を主催するJA全農は、「大会が解決の一手」になることを目指しています。
2018年、第1回大会は15校21頭の参加だったんですが、年々増え続け、去年は40校63頭が参加しています。
大会を通して高校生同士のネットワークを作り、就農意欲を上げたい…。そんな狙いもあるといいます。
大会は来年1月、県勢初の入賞を目指して頑張ってほしいですね。