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4月29日(火) のニュース

2025年4月29日(火) 19:34

【大分】市長も参加 臼杵市“八町大路”火災の復興ツアー 歴史的な街並みの再建に向けて

去年、臼杵市の八町大路で起きた大規模な火災。復興を進める商店街の人々の思いを聞くツアーがありました。

去年11月に八町大路で発生した火災では、住宅や店舗15棟が全焼しました。復興に向けて取り組む人たちの思いを直接聞く機会を設けようと、市の観光協会が企画しました。市内外からの33人が参加し、被災した4人の店主の生の声に耳を傾けました。

全焼した呉服店「京染のふじわら」店主の藤原紳一郎さんは、火災から3週間後に仮店舗で営業を再開し、現在は復興連携会議の会長も務めています。

藤原紳一郎さん:
「火事のことも知ってもらえるし、火事にあった私たちの立場で大変なことを、皆さんに伝えられることはありがたい機会」

別府市からの参加者:
「つらかった中でも、とりあえず火を消そうというのでいっぱい動いたというのが心にきました」

小栗アナウンサー:
「現在の火災現場の様子です。このあたりには以前、がれきが積みあがっていたのですが、全て無くなり更地になっています」

先週、がれきの撤去が終わり、今後どういった街づくりで再建を目指すのか、具体的な協議が始まります。

西岡隆臼杵市長:
「被災者の方に寄り添って、その方々がどういった絵を描きたいのか、そこをしっかり聞き取る。しっかりスピード感を持って議論していく」

八町大路は、稲葉家が臼杵藩を統治した江戸時代、すでに商店街としてかたちづくられた歴史的な通りです。景観形成重点地区として臼杵市が指定しています。大分の、小藩分立の歴史を今に伝える景観である点が評価されています。

そのため、新しい建物を建設する場合は、周囲の景観に合うように配慮が必要です。例えば、周りの建物と壁面を揃えること。これは通りから見た時に街の一体感を維持するためです。同じ理由から、建物の高さ、軒やひさしの高さを合わせることも条件の一つとなっています。

先月、商店主や行政などからなる火災復旧対策会議が被災者を対象にアンケートを取ったところ、「元の土地に店や住宅を再建したい」という希望者は半数ほどでした。
理由としては、「高齢で元々お店を閉める予定だった」、「再建に制限があり、時間がかかる」ことなどが挙げられています。

自身も被災した火災復興連携会議の藤原紳一郎会長は、「年内には建物や道の配置など街のデザインを決めて再建に進んでいきたい」と話しています。

今週末の3日(土)には、復興を願って八町大路「福幸幟市」が開かれ、吹奏楽などの演奏のほか被災した店舗などが出店をします。
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