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4月24日(木) のニュース

2025年4月24日(木) 19:44

【大分】どうなる?宇佐市の“平和ミュージアム”建設計画 新市長「今はなんとも言えない」

宇佐市では、歴代で最年少の市長が誕生しました。後藤竜也新市長(49)が、24日に初登庁。前の市長のもと計画が進められてきた「平和ミュージアム」の建設構想の行方が注目されます。

午前9時、市の職員と市民が出迎える中、後藤新市長が登庁しました。後藤市長は宇佐市出身で49歳。民間企業での勤務や市議会議員を経て、市長選2度目の挑戦で当選しました。就任式では、およそ50人の幹部職員を前に、決意を述べました。

後藤竜也新市長:
「受け継ぐべきところは受け継ぎ、変えるべきところは変える。みなさんの知恵を借りながら、市政のため、市民のためにしっかりと努力していきたい」

「変えるべきところは変える」と語る後藤市長。行方が注目されるのが、前市長時代の2013年から計画が進められている、平和ミュージアムの建設構想です。当選後には、「一旦立ち止まって考えたい」としていました。

下野アナウンサー:
「戦争遺構のひとつ、城井1号掩体壕の横で計画は進んでいます。果たして後藤新市長のもと、どうなるのでしょうか」

そもそもこの平和ミュージアムとはどんな施設なのか。宇佐市の柳ヶ浦地区には、宇佐海軍航空隊がありました。

1939年、艦上攻撃・爆撃機の練習航空隊としてはじまりました。戦況が悪化してきた太平洋戦争末期には特別攻撃隊の基地となり、度々米軍の空襲にあいます。そのため、戦争の爪痕が今も残っています。

城井一号掩体壕や滑走路跡、爆弾が落ちた跡の爆弾池、機銃掃射の跡があるレンガ造りの建物、落下傘整備所などがあります。

ただしこのように点在しているため、是永前市長はこの一帯をフィールドミュージアムにして、その拠点施設として平和ミュージアムを建設する構想を2013年に立ち上げましたが、難航します。

構想委員会が2013年に発足し、2018年に設計が完了しましたが、建築資材の高騰で入札が不調に終わります。
その後も、市は、ミュージアムに展示する資料を入手したり、戦争遺構の整備を進めてきました。2021年には九七式艦上攻撃機の一部を入手しています。種子島の沖合で引き上げられたものです。

ただ、これ以上建設資材の価格は下がらないだろうということで、昨年度、以前の計画の半分ほどに規模を縮小した設計図を作り、今年度ようやく入札に掛けようとしたところで市長が交代。

24日の会見で後藤市長は、選挙後と同じく、「これまでの計画通りではなくいったん立ち止まって精査したい」と話しました。白紙になる可能性もあるのか?という質問に対しては、「今はなんとも言えない」と明言を避けました。

前市長は「新しい市長に任せる」としていて、後藤市長は「年内には結論を出したい」としています。
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