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4月22日(火) のニュース

2025年4月22日(火) 19:32

【大分】大分県内で3年ぶりに確認 はしかに注意

大分県内で3年ぶりに「はしか」の感染が確認されました。

感染力がとても強く、患者と同じ列車に乗って症状が出た人はいないかなど、大分県が注意を呼び掛けています。

大分県によりますと、「麻しん」いわゆる「はしか」に感染したのは臼杵市に住む10代の女性で、4月11日に発熱があり、目の充血のほか発しんも出たため、遺伝子検査をしたところ陽性が判明しました。

いまも入院していますが快方に向かっています。

女性は3月26日から4月5日までベトナム、韓国に旅行をしていて、大分県はこの時に感染したとみています。

はしかは、インフルエンザの10倍ほどと感染力がとても強くマスクをしても防げないとされています。

最悪の場合死に至る可能性もあるはしかの注意点について、このあと詳しくお伝えします。

大分県内で「麻しん」いわゆるはしかの感染が確認されたのは3年ぶりとなりました。

この「はしか」の症状ワクチンを打ってない場合こんな症状が出るとされています。

最初の2~3日はこんな症状が見られます。

発熱、せき、のどの痛み目の充血などです。

かぜかな?と思ってしまいそうですが、はしかはここからまだ症状が続きます。

さらに熱が上がって大体38・5℃から40℃近くまでなり発しんもみられます。

1週間くらいこうした症状が続くことが多いです。

そして、はしかには注意するべき特徴が2つあります。

1つ目が、強い感染力です。

はしかの感染力はインフルエンザの10倍ほどと言われています。

もうひとつが空気感染。

ウイルスは長い時間死滅せずに空気中をただようため、マスクの効果が得られにくいとされています。

怖いのが合併症で、まれにウイルスが脳まで届いて脳炎を引き起こすことがあり、最悪の場合、死に至るケースもあるんです。

最も効果的な予防法はワクチンとされています。

注意してほしいのは、2000年よりも前に生まれた人です。

大分県によりますと、この年代の人たちはワクチンを1回しか打っていない、もしくは1回も打っていない可能性があり感染リスクが高いとされています。

一方2000年以降に生まれた人は定期接種を2回受ける機会があり、感染の可能性は低いそうです。

大分県によると感染の可能性はゼロではないけど可能性は低く、感染した場合の症状も軽減されるということです。

このはしか、実は今全国で増加傾向です。

こちら、2019年以降の全国の感染状況です。

2019年は全国的に猛威をふるい全国で744人確認されました。

しかしそこから激減して、2023からまた増えてきています。

2025年はというと、4月13日までに確認されているのが、78人です。

すでに2024年の1年間を上回っています。

新型コロナウイルスの感染が拡大していた時は、人の移動が減ったため感染者が減ったとみられていました。

つまり移動の制限が無くなり海外旅行など人の移動の増加に比例して感染者数も増加傾向にあるということです。

となると、心配なのがこれから迎えるゴールデンウィークです。

大分県感染症対策課の池邉課長は「県外・国外に出かける前にはしかワクチンの接種状況を母子手帳で確認してほしい2回接種していない人は帰ってからの体調に注意を」と呼び掛けています。

また、今回感染した臼杵市の女性は4月11日の金曜日にJRを利用しています。

日豊線下り午前7時56分、臼杵駅着の列車の1両目と、日豊線上り臼杵駅発3便のいずれかの1両目です。

大分県は「この列車を利用して症状がある人は医療機関を受診する前に最寄りの保健所に相談をしてほしい」と呼び掛けています。
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