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4月17日(木) のニュース

2025年4月17日(木) 19:25

【大分】“ターゲットはインバウンド客” 自家用車でライドシェア 別府市

別府市が、県内で初めての取り組みに乗り出します。外国人観光客が急増し、タクシーなどの公共交通がひっ迫する中、「自家用車」を使って目的地まで送り届けるサービスを、今月末から試験的に導入します。

JR別府駅のバス乗り場には、平日の昼下がりにも関わらず、多くの外国人観光客が並んでいます。市によるとインバウンド客の急増で、市民が乗りたいバスに乗れないケースも。

地域公共交通活性化協議会 阿部万寿夫会長(別府市副市長):
「市民から“混んでいて乗れない”とは聞いていたが、これほどとは思っていなかった。実施に体験してびっくりした。まさに異常事態と言える」

17日に開かれた公共交通活性化協議会で市が提案し、採決されたのが、自家用車を使った輸送サービス「湯けむりライドシェアGLOBAL」です。

別府市はこれまでも、市民の生活の足を守るために、市が用意した車両を使って循環するライドシェアを、2つの路線で運行してきました。

一方新たなライドシェアは、インバウンド客がターゲットで、自家用車を使います。自家用車での輸送は本来法律で禁止されていますが、公共の福祉を確保する目的であれば、道路運送法に基づいて認められます。

委託契約を結ぶドライバーには、運賃の50%と、繁忙期に応じて追加された金額などが、委託料として支払われます。

下野アナウンサー:
「市は2つのアプリを導入します。配車を依頼すればドア・トゥー・ドアで移動できます」

市によると、配車アプリはインバウンドの利用者が多いもので、別府市内が出発地、もしくは到着地となることが条件です。
運賃は、既存の事業者との競合を避けるよう、タクシー運賃相当額に迎車料金1000円と割高に設定されます。

参加した協議会の委員からは、「市内の施設に協力を得て外国人に周知するべき」、「駅や空港で車が乗り入れる場所はあるのか」など、意見や質問が出ました。

地域公共交通活性化協議会 阿部万寿夫会長(別府市副市長):
「団体だったら貸し切りバスで来る。個人客はスーツケースを持ち、家族・友人同士で来る。そうでなくても路線バスが足りないのに、一層足りなくなっている。これをインバウンドライドシェアでなんとか改善したい」

市は、ゴールデンウィーク前の4月28日から試験的に運行を始め、今年度いっぱい実施します。
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