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4月15日(火) のニュース

2025年4月15日(火) 19:28

【大分】大阪・関西万博 県内経済への波及効果は

大阪・関西万博が、13日に開幕しました。初日から多くの来場者でにぎわっていますが、大分の経済への波及効果は期待できるのでしょうか。

開幕日におよそ12万人が訪れた大阪・関西万博。さまざまなイベントや各国のパビリオンには長い行列も出来ています。
大分は、大阪と直線距離で400キロ離れていますが、県を挙げて機運を高めています。大分空港は、万博の開催に合わせて期間限定で、「大分ハローキティ空港」に衣替え。400キロの距離を超えて、万博の来場者の誘客を目論見ます。

佐藤知事:
「温泉があるのは知られているが、ほかに何があるか、一生懸命発信をしてきているが、まだまだ知られていない。これからさらに大分の魅力をいかに発信していくか」

県は期間限定で、大阪駅に直結するショッピングセンターで大分銘菓や地酒を販売するアンテナショップを開設。県の魅力をPRするイベントも計画しています。また、宇佐神宮の創建1300年をPRする誘客キャンペーンも実施。
万博に合わせて今年度総額およそ9500万円の予算を投じ、大分観光につなげたい考えです。

地域シンクタンクの大銀経済経営研究所の専門家は、万博の効果をこのように見込んでいます。

大銀経済経営研究所 渡辺社長:
「政府の試算によると、万博の経済効果自体は3兆円が見込まれている。来場客数は2820万人。そのうちインバウンドは350万人ぐらい。大分県としても取り込みたいところ。キティちゃんも進撃の巨人も世界的なファンが非常に多いので、事前にPRしておくと、大分まで回ってきてくれる可能性は十分にある」

万博の効果で、今年のGWは旅行先に変化が見られそうです。じゃらんリサーチセンターによりますと、去年の全国調査では人気の旅行先、東京、北海道、福岡がトップ3でした。大阪は6位でしたが、今年は東京と北海道に次いで3位の人気です。

大阪府が宿泊費用について調査したところ、リゾートホテルの平均単価が1万659円となっていて、2017年に比べると2820円増加しています。
万博を見に行こうとなると宿泊費、交通費がかさみますが、現地0泊で万博を体験できる手段があります。フェリーです。

別府から出発して大阪に向かうフェリーさんふらわあ。例えば5月10日(土)発の弾丸ツアーでは、10日(土)の夜に別府港を出発し、日曜日の朝に大阪港に着きます。
そこから万博会場に向かい、展示を楽しんで、夜8時ごろに大阪港を出て、12日(月)朝別府に帰ってくるプランです。

入場チケット代込みで2万3000円です。開幕日にさっそく、20人が利用したそうです。大阪港のフェリー乗り場から会場までは、地下鉄で2駅というアクセスも魅力です。

商船三井さんふらわあの大分支店長に話を伺うと、「船旅に慣れている欧・米・豪の訪日外国人など万博来場者を大分に誘致したい」と意気込んでいました。

大銀経済経営研究所渡辺社長は「大分にはハーモニーランドや進撃の巨人の聖地など、世界的にもファンが多い観光資源が豊富にある。ただし、大阪に観光客が集中して大分への観光客が減ってしまうことは懸念のひとつ」と分析しています。
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