21:07 更新
「平日にも気軽に旅行を」
別府市が2023年秋に導入した取り組みがおおむね好評で制度が広げられることになりました。
別府市 長野恭紘市長
「予想以上でした。手ごたえを感じている」
きょうの記者会見で長野市長はその成果を強調しました。
別府市が2023年9月に導入した「たびスタ」休暇。
「旅」と「学習(スタディ)」を組み合わせたもので、平日に家族旅行に行けるよう市内の小中学校に通う子どもが「欠席」にならない取り組みです。
家族とのコミュニケーションの時間を増やしてこどもの成長=「旅育」につなげてもらうことが目的です。
導入から7カ月で利用したのは市内の小中学生のうちおよそ15%の延べ1058人でした。
好評なことから、市は2024年度から、年間の取得日数をこれまでの3日から4日に増やすなどより利用しやすいよう拡充しました。
利用した人
「土日やGW夏休みに休みを取るのは(仕事柄)難しいので、こういう機会に娘との時間を取ることができてうれしい。旅行に行くのは先生に伝えづらいこともあるが「たびスタ」を利用するというとどうぞ使って下さいっていう感じで心配はない」
保護者を対象にしたアンケートでは取り組みに賛成する声が8割あった一方、「学習の遅れにつながるのではないか」と心配の声もあったということです。
別府市 長野恭紘市長
「タブレットを使った授業の在り方とか今後たびスタにおいてのやり方じゃなくて、授業自体の在り方にも関わってくるのでそこも含めて対応していく」
2024度もすでに多くの申請があり、大型連休につなげて取得する人もいるということです。
市内の小学校教員は「3日まとめて休みをとる人が少ないため授業の遅れを感じることはほとんどない」と話しています。
長野市長は「働き方改革が進んでも学校の仕組みが変わらなければ家族の時間は増やせない今後も多くの家族に利用してもらい子どもの成長につなげてほしい」と話しています。