19:00 更新
大分市の水族館うみたまごで初めてとなるセイウチの赤ちゃんが生まれ、23日から一般公開されています。
中野記者
「こちらが今月15日に誕生したセイウチの赤ちゃんですお母さんにぴったりと身体を寄せる姿がとてもかわいらしいです」
まるで犬のような鳴き声につぶらな瞳。
よたよた歩く姿がとってもかわいらしいセイウチの赤ちゃん。
体長1メートル20センチ、体重は55・3キロ泉ちゃん(推定19才)の赤ちゃんで性別はメスです。
さっそく多くの人が足を止めて部屋を覗き込みます。
中にはこんな人も。
東京から来た泉ちゃんファン
「東京から来ましたきのう(インスタで)見て飛行機予約して来ました、めちゃくちゃかわいいですうれしいです」
生まれたのは4月15日午前7時33分、早朝でした。
飼育員
「出る、頭出た!頭出たよ!頭出たよ!」
うみたまご 澤田達雄さん
「頭出るまでは陣痛で苦しむ泉ちゃんが痛そうで代わってあげたいというくらいの苦しみ方だったので待ちに待った赤ちゃんだったのでみんなで大号泣でよろこびました」
うみたまごでセイウチの赤ちゃんが生まれるのは初めて。
待望の誕生までには泉ちゃんと飼育員の絆がありました。
うみたまごではセイウチを3頭飼育していますがいずれもメスです。
そのため2019年からブリーディングローンという制度を使って三重県にある鳥羽水族館のオスのセイウチと繁殖を試みてきました。
泉ちゃんは2019年に一度妊娠に成功したものの翌年に流産。
今回4年越しの出産への挑戦だったんです。
うみたまご 澤田達雄さん
「泉ちゃんが何をしてほしいかなって絶えず考えてお腹すいてるんだったらしっかりご飯をあげる何か不安なんだったらしっかりそれを取り除く」
自然の環境に近づけるため住む場所の明るさを調整したり、生まれてすぐ赤ちゃんがおぼれないようプールに浮き輪を置いてみたり。
試行錯誤を続けた結果…
うみたまご 澤田達雄さん
「生まれてくるまで色んなことを心配していたのですごく言葉にならないうれしさがあった」
出産後は母子ともに状態も良く翌日の16日から授乳も確認されたそうです。
しばらくは屋内で親子でいる様子を見ることができます。