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2010.01.16放送
杵築芝居~衆楽観

 かつて諸国を巡りながら、歌舞伎や人形劇を演じたという杵築芝居。江戸時代には、農業をしながら芸能活動を行う集団がいたと記されています。今回は、その歴史と、現在も受け継がれる杵築の芝居文化に迫ります。

 古くから杵築に根付いていたという芝居文化。一説によると、その歴史はこの地に逃れてきた平家の落人によって始められたとも言われています。17世紀の後半に入ると、若宮八幡社の神事で歌舞伎などが奉納されるようになり、広まっていきました。五穀豊穣や農民を慰労するためにも演じられ、民衆の生活にも深く関わっていくようになります。

 杵築芝居は劇場を持たず、ゴザで囲った簡易的な小屋で行われていたそうです。そのうち、芸達者な役者が増えて人気が高まり、明治時代には6つの劇団が芸を競い合い、全盛期を迎えたといいます。

 きつき城下町資料館に当時の衣装などが展示されているそうなので行ってみることに。一番人気だった「播磨屋座(はりまやざ)」の最後の三味線弾きの方が保管していた衣装は、当時の賑わいぶりが伝わってくるような、重厚で煌びやかなものでした。芸とともに衣装も競い合って、お客さんを呼びこんでいたそうですよ。また、歌舞伎を演じるのに欠かせない台本も残っていました。

 長い間各地を転々としながら演じられてきた、杵築芝居。明治20年、人々が待ちに待った大きな劇場「衆楽観」が誕生しました。600人以上も収容できる設備の整った劇場で、様々な題材の歌舞伎が演じられて賑わったそうです。

 昭和に入ると、次第に衰退の一途を辿っていった芝居文化。その光を取り戻そうと、去年1月、「きつき衆楽観」がオープンしました。市と文化庁の町並み保存事業として大正時代にできた酒蔵を改修した建物です。梁などはそのままなので、昔の雰囲気をたっぷり味わうことができます。

 月替わりで様々な劇団が熱演を繰り広げます。この日は、劇団華月(かげつ)による公演が行われていました。初めて見る大衆演劇だったんですが、笑いあり涙ありのストーリーや、いきなり後ろの扉が開いて主人公が出てくるといった臨場感に、すっかり虜になってしまいました♪

 衆楽観に毎日のように通うファンの方は、「俳優さんとお客の距離が近く、普段は味わえない“非日常感”がたまらない」とおっしゃっていました。また、華月の座長・華月照師さんも、「杵築の方はとても純粋に見てくれて、掛け声をかけてくれるのが嬉しい」とのこと。

 杵築にいまも息づく芝居文化。「きつき衆楽観」で実際に芝居を見ることで、その魅力や歴史を感じることができましたよ。一見の価値ありです!