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おおいた情報大事典バックナンバー

2013.03.16放送
大分のアーカイブズ~おおいたの観光~

 古文書や公文書など県内の貴重な資料を多く保管している、「豊の国情報ライブラリー」。今週は、その収蔵品を通して大分の観光の歴史を紹介します。

 大分市にある「豊の国情報ライブラリー」は、県立図書館、先哲史料館、公文書館の総称です。こちらには歴史的価値の高い記録資料「アーカイブズ」が収蔵されていて、古文書や先哲に関する資料や公文書を保管・調査・研究し県民に情報を公開しています。

 現在、先哲史料館の展示室では、3館による合同展「大分のアーカイブズ~おおいたの観光~」が開催中。大分の歴史を観光に関する資料から見ることができる展示です。

 まずは、温泉地として名高い別府観光の歴史について紹介して頂くことに。明治15年頃の浜脇温泉の様子が描かれた絵がありました。大勢の観光客が西湯と東湯に入り、砂風呂を楽しむ人々の姿も。当時は混浴だったようです。古文書では、別府は奈良時代から温泉があったとの記述があり、血の池地獄や鉄輪についても書かれていました。大正時代には、四国や関西からの観光客も多く訪れ、温泉地として人気を博したといいいます。

 続いて紹介して頂いたのが、いまも紅葉の名所として人気の耶馬渓観光の歴史。江戸時代の儒学者・頼山陽がその美しさに感動して描いた絵図は、ゴツゴツとした岩肌や自然の豊かさなど現在の耶馬渓と通じるところがありました。

 大正時代以降には、観光客を呼び込もうと鉄道の整備が進められました。中津の中心部から山国の守実までを結んだ耶馬渓鉄道は、観光客や地元の人々に親しまれました。そして、吉田初三郎という鳥瞰図絵師が手掛けた観光案内図には、耶馬渓が壮大なスケールで描かれています。青の洞門や羅漢寺などの観光スポットのほか、なぜか富士山や北海道、果ては上海までが載っていて…当時の観光客はこれを片手に耶馬渓めぐりをしたのだとか。

 続いては、別府観光の振興に力を尽くした油屋熊八に関する資料です。熊八が観光の発展にかける思いを久住町の知り合いの郵便局長に綴った手紙などがありました。アメリカの観光のあり方を目の当たりにし、国立公園をつくるなど広域的な観光戦略を考えないと今後の発展はないと熱く語っています。

 また、熊八とともに大分県の観光PRに大きく貢献したのが、弁護士だった山下彬麿(しげまろ)です。歌が好きだった彬麿に別府の歌を作らせ、大手レコード会社から発売。レコーディングに立ちあった時の様子が手紙に綴られています。ところで、別府は「東洋のナポリ」といわれますが、この歌の歌詞が由来だったんだそうです。

 会場に展示された様々な古文書や絵図などの資料。実際に間近で見ることで、歴史的価値の高い「アーカイブズ」を守り伝えることの大切さを知ることができました。また、大分に人を呼び込むために先人たちが多くの努力をしてきたことを強く感じました。