20:11 更新
大分空港と大阪の伊丹空港を結ぶ日本航空の路線が就航して4日で30年です。
大分空港で記念式典がありました。
(利用客)
「ユニバ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)に行く。大阪に行くことが多いので助かります」
日本航空の大分ー伊丹線は1994年の9月4日に運航が始まりました。
当初は1日1往復でしたが、現在は毎日3往復で、大分と関西を結ぶ重要な役割を担っています。
(日本航空 大多和繁孝大分支店長)
「来年度の万博を見据えたお客様の需要の取り込みビジネス需要に関しても関西・大分双方に往来が増えればと思う」
式典のあと、利用客に記念品が手渡されました。
日本航空によりますと大分ー伊丹線はこの30年でのべ267万人ほどが利用したということです。
新型コロナの5類移行後、大分空港の利用者数は急激な回復を見せています。
現状と課題、そして空港がもっと利用しやすくなる構想とは?
(内野アナウンサー)
ここからはフカボリです。
伊丹空港をはじめ国内外とつながっている大分空港についてみていきます。
その大分空港の利用者数はいまどうなっているのかと言いますと…新型コロナで数年落ち込みましたが順調に回復しています。
2023年は184万人弱が利用しました。
コロナ前の9割にまで戻ったそうです。
2023年6月韓国との定期便が再開されたことで国際線が4年ぶりに復活、今は週5便が就航しています。
10月末には韓国便は毎日運航することになります。
そしてチャーター便も増えてきています。
モンゴルや台湾行きがすでに運航されましたし、2024年度中、時期は未定ですが沖縄とのチャーター便も計画されているということです。
一方で、格安航空会社、ピーチの成田便が10月末から運休することが決まっています。
国際線の就航など大分でも新規の路線が期待されるところですが、そのカギを握るのが空港の民営化です。
実は、滑走路やターミナルの運営者がバラバラな空港があるんです。
大分空港もその一つで、滑走路と管制塔は国、ターミナルは民間と、分かれて運営います。
これを一元的に民間に委託している空港が全国に19か所あります。熊本・福岡などです。
メリットはビジネス展開の自由度です。
意思決定が早く行えるので、例えば着陸料を柔軟に見直すことができるんです。
民営化の成功例が仙台空港です。
航空会社の誘致に柔軟に取り組んで国内外の就航便が増えました。
では、大分空港の民営化はどうなんでしょうか?大分県によるとまだ検討段階だそうです。ただ、8月、国交省の担当者を交えた勉強会がありました。
民営化を導入したことで利用者が増えた実例などが紹介されました。
民営化を選択肢の1つとして私たち利用者がより使いやすい空港になるとうれしいですね。
以上フカボリでした。