20:01 更新
大分県日出町で建設計画が進むムスリムの土葬墓地をめぐり、別府ムスリム教会と町議会が意見を交わしました。
日出町南畑で計画が進む土葬墓地はムスリム教会が建設を希望しているもので、土地の購入に向けた測量をほぼ終えています。一方で予定地の近くに飲料水の水源がある杵築市山香町の住民は反対し続けていて、日出町議会も理解が得られるまで関連予算を執行しないよう町に求めています。そんな中、20日、町議会が教会との意見交換の場を設けました。町議会は「水質汚染の心配がないと検査をして示してほしい」と求めたのに対し、教会は「法にそって進めている。お金がかかることなので汚染するという確証がなければ出来ない」と答えました。
別府ムスリム教会
カーン代表
「日本のプログレス(進歩)のために私たちも頑張らないといけない。多文化共生のために良いことだと思う」
日出町議会
工藤健次議長
「長年築いてきた地域のコミュニティを守りながら事業する方は進めていくべきだと私は思います」
今後は測量した土地の鑑定に移る予定ですが町側は「予算執行をしないよう議会に求められているのでどうなるか分からない。いつまでも先延ばしにするわけにはいかない」と話しています。