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おおいた情報大事典バックナンバー

2010.06.26放送
おおいたの島~黒島~

 夏だ!海だ~!!ということで今回やって来たのは、臼杵市佐志生に浮かぶ、「黒島」!周囲約2キロのこの島は、日豊海岸国定公園に属し、美しい自然が残る景勝地として知られています。渡し船で海を横断すること3分。陸地から気軽に行けるのも魅力の一つです。

 たった200mほどしか離れていないのに、海の色が全然違う!波も穏やかで、まるで南国に来たかのよう。海水浴場は環境省の「快水浴場百選」にも選ばれていて、黒島で旅館を営む渡辺さんも胸を張る美しい自然が多く残っています。歩いていると、「願かけ夢観音」を発見!渡辺さんは、今シーズンの海水浴場の安全祈願を。私は、この黒島の旅が楽しいものになるようにとお願いしました。

 お参りが済んだら、黒島の歴史散策スタート。ここからは臼杵市教育委員会の神田さんに案内して頂きました。黒島の歴史の大きなものというと、400年前のオランダ船リーフデ号の漂着。そのリーフデ号に関する資料館に行ってみました。リーフデ号は全長50m、総トン数50tの船で、1598年にヤコブ・マフ隊長のもとインドへと向かっていました。途中で水難に遭ったり船員が疫病にかかったりで、一時は引き返すことも考えました。しかし、インドより近い「ブンゴ」に行こうということになり、苦難を乗り越え、1600年4月に黒島に漂着したと言われています。何とオランダを出航してから2年後のことでした。

 島内には、漂着した当時の様子を描いた記念碑が立つ公園がありました。リーフデ号の船員の中で特にその名を知られているのが、オランダ人航海士のヤン・ヨーステンと、イギリス人で航海長の三浦按針ことウィリアム・アダムスの2人。2人は日本とオランダの交流の礎を築き、のちに徳川家康に登用され貿易などで尽力したということです。そして2000年には日蘭交流400周年を記念して、オランダの皇太子が黒島を訪れ盛大なセレモニーが開かれました。公園にはオランダから贈られた、珍しい日時計もありましたよ。

 続いて案内して頂いたのは、黒島の高台。一目すると分かりにくいのですが、古墳群があります。6世紀後半に地元豪族の墓として造られたとみられ、須恵器なども出土しています。円墳の上に登って見ると、横穴式石室の跡が。横穴式は、大分では臼杵と佐賀関のみに見られるものだそうです。また、別の高台にも古墳群がありました。ここには棒状の岩が見られるのですが、これは石棺の跡なんだとか。古墳には白い丸い石を貼って、遠くからでも見えるようにしていたということです。

 また、海岸から発見された出土品も見せて頂きました。魚を獲るときに網を沈めるための土錘(どすい)という錘や、底が抜けている大きな甕棺も。これは弥生後期のものとみられ、生活用品ではなく埋葬など宗教的ものに使われたのではないかと考えられています。

 黒島では、時代を超えた歴史ロマンと日常を忘れさせてくれる時間を満喫できました☆