楠元 正孝の日記
2009年6月29日
リアル大百科事典
楠元 正孝
6月末の週末、これから高校野球の取材や実況やらで忙しくなるこの季節になかなかできていない家族サービスをしようと、小学3年生と幼稚園年少の2人の子ども(兄弟)を連れて佐賀関の海に行きました。 海岸に下りて散歩をするなんて、ここ数年やったことがないもんですから、どこかぎこちない感じがぬぐえません。

ですが、おもしろい発見をするまでにそう時間はかかりませんでした。 石をめくれば、出てくるわ、出てくるわ、カニの数々・・・それも種類の多さが並大抵ではありません。 嫁の「ほら、その石をはぐって(めくって)」という大分の方言に、鹿児島出身の私は戸惑いを隠せません。

中には体幅が5センチほどのカニが、脱皮をしたばかりで、まだ殻が柔らかいではないですか。まだあまり動けないそのカニが、潮溜まりの中で、2回りも小さいカニに足を食べられていたのです。なんという食物連鎖!自然って厳しいな〜と実感をしていました。

そういえば、この春から私もニュースのデスクという職務を担当することになりました。これまで取材をしてニュースを読む立場から、その日のニュースをどう構成するか考える立場に変わりました。

まさにいまの私は、脱皮したてのこのカニのよう。経験のなさから犯す失敗で、やや弱り気味です。ニュースの項目はこれで良かったのか、それとももっといい見せ方はなかったのか?日々苦悩しています。しかし、これも次の一歩への必要な段階と思い、少しでも前向きになるように心がけています。

厳しい自然の中で、生き抜こうとしているあのカニの姿を思い出しながら・・・

そして夏はすぐそこに。7月11日から全国高校野球選手権大分大会が開幕します。11日の開会式の模様と、20日(月)から決勝戦までを連日生中継します。

また今年は、大分大会を収録したDVDを発売予定です。この夏の記念にお買い求めください。詳しくはOABのホームページをご覧ください。
2009年2月9日
OAB初のDVD発売
楠元 正孝
 OABにとって初の試みに一役買うことになりました。

昨シーズン大躍進を遂げた大分トリニータの1年間を振り返る「OITA TRINITA OFFICIAL DVD 躍進の絆 〜大分トリニータ 2008 Season Review〜」がOABの制作で発売されることになりました。

 リーグ戦4位という過去最高の結果を残した2008年の大分トリニータ。すでにヤマザキ ナビスコカップの記念DVDが出ているので、それを買った皆さんにも満足してもらえるよう、しかも買っていない人にも満足してもらえるよう、ない頭をひねって創りあげました。いつもニュースの枠ではなかなかお見せすることが出来ないような選手のお茶目な?(いやいや意外な)一面も織り交ぜており、去年の結果は知っているよという人にも楽しんでもらえるようがんばりました。

 OABとして販売用DVDを制作するのは、15年の歴史で初。番組制作とは違う制作手順。これまで考えたことがなかった「売れ残ったらどうしよう」という不安。テレビ番組制作では在庫を抱えるという感覚がないですからね。ですが、自信を持ってお送りします。

 2月28日が先行予約受け付けの締切日。この選考予約に応募して頂くと、一足先に3月3日から商品をお渡しすることができます。さらに予約を頂いた方の中から抽選で10名様にシャムスカ監督と選手全員のサインが入ったサインボールが当たります。

 10名というのは少ない感じもしますが、限定2000部のうちの10名。宝くじと比べればかなり確率が高いです。値段も少し安めの3500円。大分トリニータのホームページで予約受付しています。売り上げの一部はもちろん、トリニータの運営費に充てられます。サポーターのみなさん、是非こちらを買って2009シーズンに備えましょう。
2008年11月28日
見えない戦い
楠元 正孝
大分トリニータの取材に関わり始めて早10年。ここ数年、個人的な疑問がずっと解消されないままでいました。

「なぜ大分トリニータはJ1の座に居続けることができるのか」

限られた予算の中でとびっきりのスター選手がいるわけでもなく登録選手数にいたってはJ1で2番目に少ない28人。(2008シーズン開幕時点)J1に居続けるにはマジックではなく、確固たる理由があるはずという確信に近い感覚が沸いてきました。しかしこれといって糸口となるものがあるわけではありませんでした。

いろいろと調べていくうちに行き着いたのがチームの強化部長・原靖氏の存在でした。どのチームにもいる強化部長。しかし彼はそのほかの強化部長とは持っている雰囲気が少し異なっていました。ましてや元高校の教師という異色の経歴。実は彼とはここ数年来の知り合いでしたが、具体的にどういった仕事をしているのかを目にすることがありませんでした。チーム強化といえば、中枢に関わる仕事。なかなか表には出しにくい部分ばかりです。クラブ側との交渉の末、1年間チームの舞台裏を追い続ける許可をもらいチームの戦いとともに、取材を継続してきました。

私自身、当初どうやってJ1に残留するのかというテーマで番組を構成しようとしていましたが、そのチームがナビスコカップで優勝。初のタイトルを手にしました。そこには、間違いなく快進撃を支える理由が数多くありました。選手の獲得交渉や緊急移籍… 数々のドラマが待っていたのです。そして、取材の積み重ねがひとつ実を結ぶことになりました。

原靖強化部長を縦糸にチームの戦いぶりを横糸につむがれたドキュメンタリー番組の放送が決定しました。

テレビ朝日系列「テレメンタリー2008」で放送される「地方クラブの逆襲 〜大分トリニータもうひとつの戦い」。12月8日前後に系列各局で放送されます。(大分では12月5日深夜1時15分

きっと、なぜ大分トリニータが戦い続けることができるのかという疑問に答えられるものになったのではないかと思っています。5日の深夜、快進撃の理由を皆さんに知ってもらい、翌12月6日午後2時30分からはリーグ最終戦・大分トリニータVS名古屋グランパスの試合を実況生中継でお伝えします。この2つの番組をご覧頂いて、2008年トリニータ快進撃のフィナーレを迎えましょう。
2008年8月12日
快進撃の秘密
楠元 正孝
 今年は本当にJリーグ・大分トリニータが絶好調です。

 リーグ戦20試合を終えて5位。しかもナビスコカップではJ1昇格後6年目にして初めて予選リーグを突破し、準決勝も突破。さらにはベスト4進出を決めています。

 大幅にメンバーが変わったわけではありませんが、降格争いをしていた去年と比べて何かが根本的に変わってきています。失点も現在リーグ最小の16。つまり、1試合で1失点以下ということです。

 もちろん、ディフェンスラインが去年後半のメンバーから変わっていないというのも、守備の安定感を支える要因のひとつですが、それ以外にも好調を支える秘密があるはずです。

 トリニータを取材する立場としては、ここに迫らないわけにはいきません。いま地道な取材を続けているところですが、いつかその成果を皆さんにお伝えできることが出来る日をイメージして日々頑張っています。
2008年6月16日
鬼太郎の街
楠元 正孝
大分トリニータの取材に関わり始めて早10年。ここ数年、個人的な疑問がずっと解消されないままでいました。

「なぜ大分トリニータはJ1の座に居続けることができるのか」

限られた予算の中でとびっきりのスター選手がいるわけでもなく登録選手数にいたってはJ1で2番目に少ない28人。(2008シーズン開幕時点)J1に居続けるにはマジックではなく、確固たる理由があるはずという確信に近い感覚が沸いてきました。しかしこれといって糸口となるものがあるわけではありませんでした。

いろいろと調べていくうちに行き着いたのがチームの強化部長・原靖氏の存在でした。どのチームにもいる強化部長。しかし彼はそのほかの強化部長とは持っている雰囲気が少し異なっていました。ましてや元高校の教師という異色の経歴。実は彼とはここ数年来の知り合いでしたが、具体的にどういった仕事をしているのかを目にすることがありませんでした。チーム強化といえば、中枢に関わる仕事。なかなか表には出しにくい部分ばかりです。クラブ側との交渉の末、1年間チームの舞台裏を追い続ける許可をもらいチームの戦いとともに、取材を継続してきました。

私自身、当初どうやってJ1に残留するのかというテーマで番組を構成しようとしていましたが、そのチームがナビスコカップで優勝。初のタイトルを手にしました。そこには、間違いなく快進撃を支える理由が数多くありました。選手の獲得交渉や緊急移籍… 数々のドラマが待っていたのです。そして、取材の積み重ねがひとつ実を結ぶことになりました。

原靖強化部長を縦糸にチームの戦いぶりを横糸につむがれたドキュメンタリー番組の放送が決定しました。

テレビ朝日系列「テレメンタリー2008」で放送される「地方クラブの逆襲 〜大分トリニータもうひとつの戦い」。12月8日前後に系列各局で放送されます。(大分では12月5日深夜1時15分

きっと、なぜ大分トリニータが戦い続けることができるのかという疑問に答えられるものになったのではないかと思っています。5日の深夜、快進撃の理由を皆さんに知ってもらい、翌12月6日午後2時30分からはリーグ最終戦・大分トリニータVS名古屋グランパスの試合を実況生中継でお伝えします。この2つの番組をご覧頂いて、2008年トリニータ快進撃のフィナーレを迎えましょう。
2008年4月25日
20年ぶりの・・・
楠元 正孝
 車の騒音や街の喧騒もない。上を見上げれば大きく広がる空。この3月から宇佐市院内町にある南院内小学校羽馬礼(はばれ)分校に頻繁に通っています。通っているといっても通学をしているわけではなく、もちろん取材。山間の小さな集落にある分校は、この地区に住む1人の新1年生が誕生したことによって、14年ぶりに復校しました。

 1人の先生と1人の児童。木造の立派な校舎で2人きりの授業が始まりました。その新1年生は衛藤紀咲(きさき)ちゃんです。週に2回は本校を訪れ、4人の同級生と授業をともにしますが、やっぱり友達と遊びたい盛りです。

 今月末の取材の時、本校での授業についていきました。取材は滞りなく進みましたが、僕自身にとっては思わぬ出来事が待っていました。校長先生と教頭先生に「給食を一緒に食べたら」と誘って頂いたのです。

 ご好意に甘えて、校長室に準備された給食は黒糖パンと牛乳、シチューといったメニューでした。食べる直前、給食って何年ぶりだろうと一瞬考えると、その年月なんと20年!中学校以来でした。「そんなにも知らない間に歳をとってしまったのか」と別の感慨にふけりながら食べてみると、それが思っていた給食よりはるかにおいしい。

 校長先生と2人で頂いたのですが、その校長先生が「給食センターの人たちも限られた予算の中で大変なんだよ」と教えてもらい、改めて感謝しながらの給食となりました。

 その後、夕方のニュースまで時間があったので、分校の校庭で紀咲ちゃんと遊ぶことに。最初は校庭でサッカーをしていましたが、いつのまにか遊びはケーキ屋さんごっこに。35年生きてきて初めてのケーキ屋さんごっこ。男としての戸惑いを見せながらも、楽しい時間を過ごさせてもらいました。

 スーパーJチャンネルおおいたでは、3月から羽馬礼分校を取り巻く1年を追い続けています。1年後に紀咲ちゃんがどう成長していくのか楽しみです。